■歓心をかうための褒美■~非経済的な「誇示的浪費」~


おはようございます。

明るいから陽射しの差す
川崎の朝です。

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬

ヒトラーやムッソリーニは、
脱経済社会を創造するために、
社会の恵まれない層に対し、
非経済的な贅沢を与えた。

ドラッカーは、彼らは、
国民の歓心をかうための
褒美も用意したと続ける。

金銭的な報奨よりも費用のかかる
演劇、オペラ、コンサートの切符、アルプスや外国への旅行、
冬場の地中海やアフリカ、
夏場のノルカップ岬への船旅などである。

こうして、経済的な不平等を補い、
社会的な平等を実現する。

この様な就業時間外の組織が、
ファシズムが抱える諸々の問題、
特に経済的不平等を
我慢させるうえで大きな役割を果たす。




「こうして、富と特権をもつ有閑階級特有の

 非経済的な「誇示的浪費」の機会を提供する。

 いずれも、経済的には価値がなくとも、

 社会的な地位を表すうえでは大きな意味をもつ。

 経済的な不平等を補い、社会的な平等を実現する。」

~『イノベーターの条件』
(2章 経済至上主義は人を幸せにするか)
























































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