■突然の感情の吐露■~伯爵の思い込み~

 おはようございます。


朝焼けが東の空を染める川崎です。


これから秋晴れの空が広がりそうですが、

午後には段々と雲が増えそうですね。


水曜日、今日も一日よろしくお願いします。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬




トラウン伯爵は、

オーストリアが戦争に負けて

社会主義政権が誕生したとき、

文部大臣のポストを提示されたが、

友達であり同志でもあった人たちの犠牲のうえに、

大臣になる気にはなれなかった、

とした。



そして、この役立たずの体でも、

生きていることが申し訳なく、

ミス・マリアさえ私を必要としていなければ、

いつも死にたい気持ちでいる、

と続ける。



ドラッカーは、

わずか一六歳ではあったが、

伯爵が疲れ、

まともでないことを感じとり、

彼の突然の感情の吐露に怖れをなし、

一刻も早く逃げ出したい気持ちだった、

とする。





「ヨーロッパを戦火から守るという


 若き知的エリートたちの動きなるものは、


 伯爵の思い込みにすぎなかったかもしれない。」


~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」

(Ⅰ 失われた世界 5章トラウン伯爵と舞台女優マリア・ミュラーの物語)

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