■ヨーロッパで最も傷ついたイギリス■~支配階層が一つ~

 おはようございます。


薄曇りの川崎の朝です。


夜明けが日毎に遅くなるに連れて

冷え込みが増します。


秋晴れが続きますね、

今日も晴れ間が多い一日になりそうです。


金曜日、今日も一日よろしくお願いします。


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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬




ドラッカーは、

第一次大戦が始まったとき、

ウィンストン・チャーチルは

すでに四〇代だったため、

幸い免疫力がついていた、

とした。



しかし彼の次の世代の、

アンソニー・イーデンや

ハロルド・マクミランは、

癒えることのない傷を持って

戦場から帰還していた、

と続ける。



イギリスがヨーロッパで

最も傷ついたことは、

支配階層が

一つしかなかったことに起因しており、

フランスには、フランス革命前の

アンシャン・レジーム(旧体制)の支配階層と、

ナポレオン以降の

ブルジョア体制のそれとの亀裂があったため、

国が期待すべき単一のリーダー層というものが

存在しなかった、

とする。





「同じように、ドイツでも競い合う支配階層があった。


 社会的な地位はあるが金のないユンカー、


 社会的な地位はないが金のあるブルジョワ、


 さらには自由業や学者が支配権を巡ってせめぎ合い、


 いずれもその地位を得るには至っていなかった。」


~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」

(Ⅰ 失われた世界 5章トラウン伯爵と舞台女優マリア・ミュラーの物語)

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