■夢の終焉■~神学としてのマルクス社会主義の死滅~

 おはようございます。


雲が空を覆う肌寒い川崎の朝です。


今日は時々雨、この先徐々に回復し

来週は秋晴れが続きそうですね。


金曜日、今日も健やかにお過ごし下さい。


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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬




ドラッカーは、

伯爵が自らの果たすべき役割を

過大に評価していたか、

あるいは彼の抱いた罪悪感が

過大であったかどうかが

重要なのではなかった、

とした。



重要なことは、

ヨーロッパの社会主義が、

伯爵とは関係なしに、

1914年8月の砲声と同時に、

社会主義大衆がプロレタリアの団結を捨て、

ナショナリズムに燃えて

殺し合いの道を選んだときに

潰えたという事実だった、

と続ける。



そして、それは、神学としての

マルクス社会主義の死滅ではなく、

神学は信条が消えた後も生き残り、

政治勢力としての

社会主義の死滅でもなかった、

とする。




「それは夢としての社会主義の終焉だった。


 少なくとも、当時の若者という


 一つの世代にとっての夢の終焉だった。」


~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」

(Ⅰ 失われた世界 5章トラウン伯爵と舞台女優マリア・ミュラーの物語)

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