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■ドラッカーへの慰留■~共産党とナチスに所属~

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 おはようございます。 薄曇りの高知の朝です。 これから陽が射す時間もありそうです。 雨の心配はなさそうです。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーが、 自宅でシュタールについての 著書の見本に目をとおしいたところ、 新聞社の同僚だったヘンシュが 突然訪ねてきた。 ドラッカーは、 ヘンシュをめぐっては、 ユダヤ人の美しいガールフレンドがおり、 共産党とナチスの両方に所属していることが、 強く印象に残っていたとする。 もっとも、 そのガールフレンドとは、 ヒトラーが政権をとったときに 別れたという。 ヘンシュは、 ドラッカーが大学だけでなく 新聞社も辞めると聞いて、 慰留に来たのだった。 「しかしドラッカーの決心は固かった。  するとヘンシュは態度を変え、  ドラッカーへの怒りをぶちまけた。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)

■すぐさま出国するという決意■~予期せぬノック音~

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 おはようございます。 小雨が降る高知の朝です。 午前中は降りそうですが、 午後には上がりそうです。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ナチスの人民委員は、 ユダヤ人教職員に対して、 今日から出入り禁止とし、 命令に従わなければ強制収容所へ送ると、 凄んだ。 ドラッカーの心のなかでは、 すぐさま出国するという決意が 揺るぎないものとなった。 自宅へ帰ると、 嬉しいことに、 シュタールについての 著書の見本が届いており、 その晩中身に目をとおした。 10時になり、 疲れを感じていたところへ、 予期せず玄関をノックする音が聞こえ、 もしや、ナチスの突撃隊員が 戸口に迫っているのか、 とドラッカーは肝を冷やした。 「玄関の外にいるのが、  新聞社フランクフルター・ゲネラル・アンツアイガーの  同僚だったヘンシュとわかり、  胸をなでおろした。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)

■背筋が凍るような光景■~強制収容所へ送る~

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 おはようございます。 薄曇りの高知の朝、 東に浮かぶ雲はほんのりと 赤く染まり始めてます。 雨の心配はなさそうですが、 雲が多い涼しい一日になりそうです。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズはドラッカーが、 ドイツの地を永遠に 離れなくてはいけない という気持ちを決定的にした 出来事があるとする。 それはドラッカーが フランクフルト大学で 教鞭をとっていたときのことで、 従来は教授会に 顔を出したことはなかった ナチスの人民委員が招集した 初の教授会には出席したときのことだ、 と続ける。 教授会でのナチス委員の第一声は、 ユダヤ人の教職員は 今日から出入り禁止とし、 未払い給与を支給しないまま ただちに解雇するという 背筋が凍るような光景が 展開されていたのだ。 これに追い撃ちをかけるように 人民委員は耳をふさぎたくなるような 演説をぶった。 「彼はその場にいたひとりひとりに向けて、  『命令に従わなければ強制収容所へ送る』  と凄んだのである。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)

■『ドイツにおけるユダヤ人問題』■~ナチスが政権をとると予想~

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 おはようございます。 薄曇りの高知の朝です。 この雲も取れて、 日差しの強い暑い一日になりそうです。 そろそろ日差し対策が必要ですね。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 出版しようとした本が ナチスにより発禁処分とされたが、 書いたことには大きな意味があった、 とした。 そしてこの処女作の出版から4年後、 今度は『ドイツにおけるユダヤ人問題』を上梓し、 これもまた発禁になった。 クレイムズは、 焼却処分をまぬがれて現存するのは、 オーストリア国立公文書館所蔵の一冊だけで、 そこには鉤十字が刻印されているとする。 そして、 ドラッカーが覚悟していたとおり、 1933年1月31日、 ヒトラーが選挙に勝利して 権力の座についたと続ける。 「ドラッカーはすでに何年も前から  ヒトラーとナチスに不安を抱き、  1927年ヒトラーが選挙に敗れた直後には、  いずれナチスが政権をとると   予想していたのだった。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)

■ナチスによる発禁処分■~存在価値を確かめるため~

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 おはようございます。 気持ちの良い青空の広がる高知の朝です。 今日は一日晴れ、 30度近くまで気温上昇、 お気を付け下さい。 昨日は星羅四万十からの帰路、 前から気になっていた 海洋堂ホビー館四万十に立ち寄りました。 廃校となった打井川小学校体育館を リノベーションした「へんぴなミュージアム」。 面白かったですよ。 月曜日、今週も一週間よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 ドラッカーが出版しようとした 本のテーマは、 自由を守ろうとした シュタールを称賛するもので、 「ナチズムへの正面からの挑戦」 だったのだとした。 そしてこの本は、 ドラッカーが予想したとおり、 ナチスによって発禁処分にされ、 決して日の目を見なかった、 と続ける。 それでもなおドラッカーにとっては、 この本を書いたことには 大きな意味があった。 「わたしの立場を明快に示したのだ。  たとえ誰からも気にかけられなかったとしても、  自分の存在価値を確かめずには  いられなかったのである。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)

■ナチズムへの正面からの挑戦■~フリードリヒ・ユリウス・シュタール~

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 おはようございます。 四万十川の朝、 雲が川面を曇らせています。 西土佐の星羅四万十、 昨晩はあいにく雲が多い夜空でしたが、 天文台でおぼろ月のクレータが見られました。 ぬるっとした用井温泉もいい湯でした。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 ヒトラーやナチスが 権力を握るなどというのは、 ドラッカーから見れば あってはならない出来事だった、 とした。 そしてドラッカーは、 ナチスの手が自分におよばず、 自分の側でもナチスと いっさい無関係でいられるように、 計画を練ったのだと続ける。 本、いや、小冊子の執筆も決意したが、 そのテーマは、 ドイツでただひとりの政治哲学者にして、 自身と同じユダヤ系でもある フリードリヒ・ユリウス・シュタールだった。 「自由を守ろうとした   シュタールを称賛するこの本は、  『ナチズムへの正面からの挑戦』  だった。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)

■ヒトラーやナチスの台頭■~ドイツを出国する準備~

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 おはようございます。 快晴の高知の朝です。 今日は陽射しが強く、 夏日となりそうです。 お気を付け下さい。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 ドラッカーは仕事で 成果をあげたばかりか、 1931年、 弱冠22歳にして法学博士号を得た、 とした。 そしてドラッカーは、 新聞記者としてフルタイムで働くかたわら、 法学の教鞭をとり、 雑誌にも寄稿していたと続ける。 さらに新聞社の仕事に飽き足らず、 転職活動までしていたが、 その一方でドイツを出国する準備も 進めていたとする。 「ヒトラーやナチスが  権力を握るなどというのは、  ドラッカーから見れば  あってはならない出来事だった。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)