投稿

ラベル(環境問題)が付いた投稿を表示しています

■渉外はトップの役割■~外部環境との関係~

イメージ
おはようございます。 薄明るい川崎の朝。 昨日の”首都圏大雪”なにごともなくなにより。 備えあれば憂いなし、、、、羹に懲りて膾を吹く か。 今日は3月下旬ころの温かさとのこと。 大雪の日本海、東北の方々は御注意を。 ------------------ ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ■渉外はトップの役割■~外部環境との関係~ トップマネジメントの6つの役割 その4【トップの座にある者だけの仕事、渉外の役割】 マーケティングは企業の持つ主要な機能である。 企業にとって、顧客をいかに作るかがマーケティングのテーマであるが、 そのマーケティングのマネジメントに当たっては、常に環境の変化を見る必要がある。 顧客や市場は常に変化している。 環境の変化を見る際には、競合の売り上げや新規参入、新商品の動向だけではなく、 経済や政治、科学技術、自然環境などいわゆるマクロ環境の変化についても必要である。 ドラッカーは、それらの情報源と接触し、変化を取り込み、意思決定や活動を ブラッシュアップすることがトップマネジメントだけが行える役割とする。 「顧客、取引先、金融機関、労働組合、政府機関との関係である。  それらの関係から、環境問題、社会的責任、雇用、立法  に対する姿勢についての決定や行動が影響を受ける。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第8章 トップマネジメント 37 トップマネジメントの役割)     

■影響の除去を機会とする。■~自ら処理しなければならない。~

イメージ
ドラッカーは組織が社会に与える影響は、自らその影響を処理しなければならず、 その最善の方法は、影響の除去をそのまま収益事業にすることであるとした。 ドラッカーはその実例を示す。 アメリカの大手化学会社ダウ・ケミカルは、大気汚染と水質汚染は 社会への悪影響と認識し、絶対に除去することを決意した。 そして社会がこれらの汚染を環境問題として捉えるはるか以前に、 工場からの汚染をゼロにすることを決定した。 さらに同社は、除去した汚染物質から新製品を開発し、用途と市場を 創造して成功した。                    ドラッカーは、影響の除去は、常に事業上の機会とすべく 試みなければならないとする。 「環境が問題にされるはるか前に、  工場からの汚染をゼロにすることを決定した。  しかも同社は、除去した汚染物質から新製品を開発し、  用途と市場を体系的に創造していった。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第4章 社会的責任 16 社会的影響と社会の問題)

■「社会的責任」の意味が変わった■~いかなる貢献ができるか。~

イメージ
ドラッカーは、マネジメントの役割として、 組織に関する3つの社会的責任があるとした。 かつて、企業の社会的責任についての議論は、三つの分野で行われていた。 ひとつは、経営者個人の行動と、組織としての行動とのギャップに関わること。 たとえば、経営者が報酬との引き換えに、労働者に過酷な肉体労働に就かせることや、 税務職員や警察官が法律の名のもとに、個人の自由や財産を拘束することなどである。 二つ目は、働く者の生活や、家庭や将来に対する経営者の責任に関わること。 そして3点目は、地域社会への貢献である。 美術館、博物館、オペラ、オーケストラの後援、学校、教会の役員としての奉仕、 慈善活動などへの寄付だった。 しかしドラッカーは「企業の社会的責任」の意味が変わったとする。 それまでの、個人や地域や自らの職場に関する責任だけではなく、 社会全体や社会を取り巻く環境問題などの解決について、いかに貢献するか が重要なテーマになったとする。 「社会の問題に取り組み解決するために、  企業は何を行い、何を行うべきか。  人種差別をはじめとする社会問題や環境問題の解決について、  行いうる貢献に重点が置かれている。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第4章 社会的責任 15 マネジメントと社会)