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■卓越性の要求■~強い意欲と、野心的な目標~

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おはようございます。 青空に薄い雲が浮かぶ川崎の朝。 気持ちの良い天気になりそうです。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、組織の業績に対して自分自身が行うべき 重要な貢献は何かを考えることが重要だとした。 貢献に焦点を合わせることにより、 部下、同僚、上司を問わず、 他の人の自己啓発を触発することにもなる。 そして、卓越性を要求し、強い意欲と、 野心的な目標と、 大きな影響のある仕事を追求する。 ドラッカーは、自己啓発と人材育成について 唯一知っていることは次のことであるとする。 「知識労働者は、自らに諜される要求に応じて成長する。  自らが業績や達成とみなすものに従って成長する。  自らが自らに求めるものが少なければ、成長しない。  だが多くを求めるならば、  何も達成しない者と同じ程度の努力で、  巨人にまで成長する。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part2 働くことの意味が変わった  3章 貢献を重視する)

■知識が意味しないもの■~効用を与えるものは、テクネ~

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おはようございます。 まだ雲の多い川崎の朝です。 さっき4時40分福島沖で地震発生、 岩手の一部に津波による避難勧告が出た。 特に大きな津波の様子は見られないが、 十分な注意が必要、 地域の方はお気を付けください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ プラトンの時代以降、知識の役割についての理論は、 二つしか存在しなかった。 一つは、ソクラテスが示した、自己認識、つまり自らの知的、 道徳的、精神的成長にあるとしたもの。 もう一つは、プロタゴラスの、何をいかに言うかを知ることにあるとしたもの。 このように、知識が意味するものは異なっていたが、 知識が意味しないものについては完全な一致があった。 知識は、行動につながらず、 なにものも生み出すことはないということである。 それらをなし得るものは、技能(テクネ)だった。 テクネとは、特定分野に関する処方箋であり、 例えば、ギリシャーシチリア航路について船長が知っていることは、 他の分野に応用できなかった。 そして、テクネは、言葉や文字では説明できず、 身をもって示すものを、徒弟となり、 経験を積むことでしか学ぶことはできなかった。 ”イギリスではクラフト(技能)という言葉がなく、 ミステリー(秘伝)なる言葉を使っていた。” 「知識は、行為に関わるものではなかった。  知識は、効用ではなかった。  効用を与えるものは、知識ではなかった。  それは技能だった。」 ~『プロフェッショナルの条件』   (1章 ポスト資本主義社会への転換)

■後ろを見ずに前を見てきた。■~人の反対をいうこと~

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おはようございます。 雲の多い中、陽射しが差し始めた川崎の朝。 今日は銀座で、吉田類さんの握手会のお手伝い。 土佐酒がたっぷり飲めるかなぁ。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、自身が得意とするところは、 人の反対を言うことにあると話した。 そして、さらに、皆が問題について触れはじめると、 機会のほうを見ようといいたくなるとも話した。   「私は後ろを見ずに前を見てきた。  危機にあっては、機会は自ら現れるものである。  破局にあるとき、人は、忙しいから邪魔するなとはいわないものである。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第7章  21世紀の経営における最大の問題)

■一人ひとりがCEO■~カー・レーサーのビジョン~

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こんにちわ すっきりしない天気ですね。 いつ雷雨が来てもおかしくない、 との認識が必要ですね。 今週もよろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ CEOのなすべきことを明らかにした。 では、それらは知識労働者にとって何を意味するか。 ・第一:ビジョンをもつには、自らの組織がどこにいて、どこに向かっているかを知らなければならない。 ・第二:個の確立については、自らの価値観と情熱の対象を知ればよい。 ・第三:知識労働者は人に影響を与え、人から影響を受ける。 知識労働者のビジョンは、カー・レーサーのビジョンでなければならない。 ドラッカーは、全体を見、同時に眼前の問題と機会を見るためには、 自らを知る必要があるという。 ”自らの強み、価値観、情熱の対象、欠点を知らなければならない。” ドラッカーは、自らの強みを知る方法を次のとおり示す。 →期待する成果をメモする癖をつける。 →半年後、九か月後に実際の成果と比較する。 「お婆さんの運転を思い浮かべればいい。  いつも1メートル前の地面を見ている。  アクセルを踏む、ブレーキを踏む、ハンドルをとられる。  ところがカー・レーサーは、足下の感触を確かめつつ、トラック全体を見ている。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第7章  21世紀の経営における最大の問題)

■エリクソンの復活■~コストを超える成果~

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おはようございます。 stap細胞問題の小保方さんの記者会見について、 マスコミでの報道が盛んだ。 いつものことだが、スーツのブランドがどうだとか、 指輪をしていないことがああだ。 どうでもいい。 街頭インタビューの質問も、”同情するかしないか”。 下世話に持って行って、視聴率を上げたいのだろうが、 マスコミの餌食にされた小保方さんには同情する。 再生医療は貢献を期待される大きな分野であり、 研究は進めなければならない。 その貴重な研究者と結果を潰してはいけない。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ スウェーデンの通信会社LMエリクソンは、 携帯端末の多機能化に応えての ワンストップ・ショッピングによって倒産の危機を乗り越えた。 エリクソンはすべてを自ら行おうとはせず、 それぞれを得意とする企業に任せることにし、 自らのフロントルームを研究開発と通信インフラにおいた。 そして2001年10月、携帯端末についてソニーとの合弁事業を設立し、 ソニー・エリクソンとして成功した。 これも、コラボレーションの推進によるものだった。 今日エリクソンの通信インフラ部門の60%の要員が、 世界140か国の通信事業者の事業サイトで働き、 その通信事業者は通信インフラをエリクソンに任せることによって、 得意とするフロントルームに専念できるようになった。 「コラボレーションとは、  コストを理由とするアウトソーシングを  はるかに超えるものである。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第4章 コラボレーションが根本から発想を変える)

■新しい知識■~経営上最大の問題がイノベーション不足~

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おはようございます。 朝から雨模様の寒い川崎の朝です。 冬に戻ったような気温で、 桜も今日は閉じこもりでしょうね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ イノベーションの機会を発見するためには、 7つの機会を常にチェックする必要がある。 ⑦新しい知識 STAP細胞の発見はインパクトのあるニュースだった。 現時点ではグレー状態であるが、 このような研究にしても、長年の試行錯誤の結果である。 さらに、それが実用サービスに適用されるまでには さらなる壁が立ちはだかっている。 そして、仮にこのSTAP細胞の製造プロセスが明確化されれば、 社会的イノベーションとして桁外れな成果を生み出すこととなる。 ドラッカーは、1950年代にイノベーションについて書いた。 しかし、50年以上を経た今日にいたるも、 アメリカ・マネジメント協会のアンケート調査によれば、 アメリカ企業にとって経営上最大の問題が イノベーションの不足であるという。 これが現実である。 「リードタイムが長くリスクは大きいが、  インパクトの大きなイノベーションの機会が  発明発見の類である。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第3章 イノベーションのために何を廃棄すべきか)