■体系的に取り組む■~運や偶然に任せることは許されない。~
次にドラッカーは、マネジメントの開発の必要性について指摘する。 そもそも、明日のことは分らない。 明日は、今日と異なるということと、 今日の次に確実に訪れることぐらいしか分からない。 ”未来を予測することは不可能である。” なので、今日決定したことを実行に移し、必要な修正を行うという ”明日のマネジメントを行う者”を選び、育てる必要がある。 このことが行えて初めて、今日の意思決定を行ったマネジメントが、 その責任を果たすこととなるのだ。 生まれつきのマネジャーはいない。したがって、今日のマネジャーは、 明日をマネジメントすることとなるマネジャーを育成するために、 様々な体系的な取り組みを行わなければならないのだ。 「マネジャーは育つべきものであって、 生まれつきのものではない。 したがって、明日のマネジャーの育成、確保、技能について 体系的に取り組まなければならない。 運や偶然に任せることは許されない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第5章 マネジャー 23 マネジメント開発)