■貢献の種類による分類■~どの活動を一緒にするか、分離するか~
組織設計で行うべき4つの分析。 その2【貢献分析】 「どの活動を一緒にするか、それとも分離するか」とのテーマに対していくつかの答えが出されてきた。 「工務と商務」、「ライン(現業)とスタッフ(非現業)」、「職能による分類」 ドラッカーは、この「職能による分類」は、職能を狭く定義しており、 重要なことは、組織内の活動を貢献の種類によって分類することであるとする。 ≪貢献の種類による四つの分類≫ ◆成果活動:組織全体の成果に直接あるいは間接の関わりを持つ測定可能な成果を生む活動。 ◆支援活動:要不可欠であるが、自らは成果を生むことなく、アウトプットが他の組織単位によって利用されて、初めて成果を生む活動。 ◆家事活動:成果に結びつかない付随的な活動 ◆トップ活動:類型化できない多元的なトップマネジメント層の活動 「職能による分類が、今日にいたるも、 およそあらゆる企業の典型的な組織構造の基礎となっている。 これらの分類それぞれに、それぞれの長所がある。 だが今日必要とされているものは、さらに深い分析である。 組織内の活動を貢献の種類によって分類することである。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第7章 マネジメントの組織 32 組織の基本単位)