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■”リスクの最小化”は誤り■~進歩とは、リスクを負う能力の増大~

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ドラッカーは、経営科学のもう一つの鍵は、”リスク”にあるとする。 まず、”リスクをなくそう”とか”最小にしよう”などの試みは誤りであるとする。 そこには、リスクは”非合理的で避けるべきもの”とする考えがあるからだ。 この考えからは、リスクを取らない、リスクのない道を探すといったことしか 導き出されない。 そこにあるのは、”無為のリスク”、”硬直化のリスク”という最大のリスクである。 なにもできなくなる。 必要なことは、正しい種類のリスクを冒せるようにすること。 どんなリスクがあり、リスクを冒したとき何が起こるかを明らかにすることである。 また、よく言われる”リスクの最小化”という言葉には、リスクを冒したり、 リスクを作り出すこと、つまり企業という存在そのものに対する非難の響きがある。 これは、経済活動を、責任を伴う自由裁量の世界として見ておらず、 間違っているというより、最悪というべきであるとする。 「企業活動からリスクをなくそうとしても無駄である。 現在の資源を未来の期待に投入することには、必然的にリスクが伴う。 まさに経済的な進歩とは、リスクを負う能力の増大であると定義できる。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (6章 マネジメントの技能 30 経営科学)     

■ 正しい機会と正しいリスク ■~”無為のリスク”を避ける~

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ドラッカーはリスクについて、その有無を行動の基盤にするのではなく、 リスクはあくまで行動の制約に過ぎないとの考えが重要であるとする。 正しい機会に伴うリスクは負うべきリスクであり、リスクの最小化より 機会の拡大を重視すべき。 さらに最大のリスクは”無為のリスク”つまりリスクを恐れて 何もしないこととしている。 「事業においては、リスクは最小にすべく努めなければならない。 しかし、リスクを避けることにのみとらわれるならば、 結局は最大にしてかつ最も不合理なリスク、 すなわち無為のリスクを負うこととなる。」 ~「創造する経営者」 基本的に、リスクには次の四種類があるとしています。 ・負うべきリスク、すなわち事業の本質に付随するリスク ・負えるリスク ・負えないリスク ・負わないことによるリスク 【マネジメントセミナーシリーズ】 ≪経営にマネジメントを!!『基礎から学ぶ戦略的PMO』≫ http://www.llc-intact.jp/pmosem.html ≪ピンチの中にチャンスを作る!!『中小企業緊急雇用安定助成金を利用した教育訓練』≫ http://www.llc-intact.jp/tyuusyoukigyou.html ≪【なぜ“マーケティング”を学ぶのか】「コトラーのマケーティング・マネジメント」セミナー開催!!≫ http://www.llc-intact.jp/marketing.html ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www.llc-intact.jp/mamadora.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp Amazon.co.jp ウィジェット