■脆いだけの組織構造■~待合室では仕事はできない。~
組織として最小限持たなければならない7つの条件、その6 ◆安定性と適応性 つづいてドラッカーは、組織には安定性が必要であるとする。 組織は、存続するための活動を続けなければならない。 そして、それは昨日生み出した成果のうえに立つ活動である。 さらにその中で、これからも存続するための、明日への計画を立てなければならない。 また、その組織の中で安定して働くためには、一人ひとりにとっての”家”が必要である。 相互に理解仕合い、関係が安定している家庭の様なコミュニティが必要なのだ。 しかし、この安定性は、”硬直性”であってはならない。 硬直的であると、組織は変化への適応ができなくなる。 そして変化に対応できない組織は消滅の危機に瀕することとなる。 ”脆いだけの組織である。” 安定性とともに適応性が組織構造にとっての重要な条件なのだ。 「待合室では仕事はできない。 短期滞在客の身分ではたいしたことはできない。 人にはコミュニティが必要である。 自分の知っている人、自分を知っている人がおり、 他の人との関係が定着しているコミュニティが必要である。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第7章 マネジメントの組織 33 組織の条件)