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■市場と技術の同時多角化■~異なる思考、姿勢、戦略が必要~

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おはようございます。 メタンハイドレートに続き、レアメタルが小笠原諸島沖海底に 豊富に存在していることが明らかになった。 エネルギーや先端技術に必要なレアメタルが不足する 日本の救世主となる期待が高まる。 四面を海に囲まれた海洋国日本、探さない手はない。 ------------------------ 無効となる多角化の問題点、1点目 ◆共通の市場と共通の技術による多角化を同時に行うこと ドラッカーは、共通の市場と共通の技術による多角化を 同時に行うことは至難である。 例えば、印刷会社が持つ”3Dプリント”技術を、 新たに建築分野に展開することと同時に、 印刷会社のメイン市場である出版分野に、 新たに電子メディアサービス事業の展開を行おうとすること。 この二つの事業は異質である。 なので、異なる思考、姿勢、戦略が必要で、 発生する問題も多種多様である。 ドラッカーは、このような多角化を成功させるには、 トップマネジメントを、事業ごとに二つに分けるか、 一方の事業を軽視するかのいずれかが必要となるとする。 「共通の市場による多角化と共通の技術による多角化を  同時に行うことは至難である。  異なる思考、姿勢、戦略を必要とする。  そこに生ずる問題もあまりに多様である。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第9章 マネジメントの戦略 41 多角化のマネジメント)     

■大企業は機動性を欠く。■~小さな事業に必要な感覚~

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組織には適切な規模があり、そのマネジメントも、 規模に応じたものでなければならない。 中小企業は、組織の掌握が容易で、マネジメントし易い。 では、規模の大きい大企業のマネジメントの課題はどこにあるのか。 【大企業のマネジメント】 この規模になると、トップマネジメントが自社の中心的な人間を 個人的に知ることができない。 ここに課題がある。 そのために次のことを目指さなければならない。 ◆フォーマルな組織構造を適切に作る。 ◆組織構造は明快でなければならない。 ◆全員が目標、優先順位、戦略を知らなければならない。 ◆組織内における自らの位置と、他の人間との関係を知らなければならない。 これらの対応を疎かにすると、 ”官僚組織に堕し、成果よりも慣例を守り、手続きを生産性と取り違える” ようになる。 大企業は小さな事業を理解できないのでまちがった決定を行う。 なので、成功しても中ぐらいの事業にさえ育ちそうもないものには手を 出すべきではない。 しかし、冒険的な事業、つまりイノベーションへのチャレンジは、 大企業といえども常に必要なのだ。 「大企業は小さな事業を理解できない。  したがってまちがった決定を行う。  だが大企業といえども、革新を行うには  冒険的な事業には手をつけなければならない。  新しいものは、常に小さなものから始まる。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第9章 マネジメントの戦略 40 規模のマネジメント)     

■機能する取締役会■~最高裁の役割を果たす。~

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取締役会は、トップマネジメントにとって脅威であり、本来の機能を果たせない虚構である。 しかし、機能する取締役会は必要である。 ドラッカーは、機能する取締役会が必要とされることには、三つの理由があるとする。 【審査のための機関が必要】 【成果をあげられないトップマネジメントを交替させる機関が必要】 【渉外のための機関が必要】 ▲審査のための機関が必要である。 トップマネジメントの役に立つだけでなく、助言し、忠告し、相談相手となり、 危機に際して英知と決断を持って行動する機関が必要である。 また、企業は社会にとって重要な存在であるため、トップマネジメントに対して、 次のような管理手段を組み込まれていなければならない。 ・企業の使命や目的を考えさせると共に目標と戦略を確認する。 ・計画、投資、予算を批判的に検討する。 ・人事と組織について最高裁の役割を果たす。 「誰かがトップマネジメントをして、『事業は何か。何であるべきか』  を考えさせなければならない。  目標と戦略を確認しなければならない。計画、投資、予算を  批判的に検討しなければならない。  人事と組織について最高裁の役割を果たさなければならない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第8章 トップマネジメント 39 取締役会)     

■コミュニケーションの責任■~目的、目標、戦略の共有~

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5つの組織形態その5、 システム型組織 システム型組織の持つ3つの厳しい条件、 No2 ◆組織全体でのコミュニケーションが担保されること この組織は、様々な形の部門で構成されているので、 情報共有や意思決定などのルールが不明確になる。 このため、組織全体の持つ目的、目標、戦略などが 構成部門の全員に理解されずらくなる。 この組織には、有効なコミュニケーションが必須なのだ。 このために、組織全体の各部門が、コミュニケーションの成立に 責任を持たなければならない。 コミュニケーションは人体における神経伝達物質のごとく、 組織にとっての生命維持装置と言える。 ドラッカーは、この多様性という特色を持つ組織形態ゆえに、 あらゆる種類の疑問とアイデアが受けつけられ、注意して聞かれ、 重視され、検討され、理解され、結論を出されなければならないとする。 「コミュニケーションについて、  組織の構成単位のすべてが責任を持たなければならない。  システム全体の基本的な目的、目標、戦略が全員に理解されるよう  最大の注意を払わなければならない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第7章 マネジメントの組織 34 五つの組織構造)     
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はやりのニーチェの言葉をひとつ、、、 ”注目されたいのに注目されない理由” 自己顕示欲。自分だけが目立ちたいという欲望ですね。 注目されたい、自分だけが主役になりたいとみんなが考えると、 観客が誰もいなくなっちゃう、全員が主役になって 芝居を見てくれる観客がいなくなっちゃ、注目してくれる 存在はいなくなっちゃうんですね。 ---------------------------- ドラッカーは、知識労働の時代に日本のとるべき経営構造について、次のとおり述べています。 「議論をすべきは「雇用の輸出」に対する不安についてではありません。 事業計画を立案し、設計やデザインを考え、 マーケティングや研究開発に知恵を絞ること、 そして自ら手がける必要のないものを選別してアウトソーシングすること ---すなわち、「戦略」を管理する経営構造の確立こそ、 知識労働時代の最も重要な課題であるべきなのです。」 ~「ドラッカーの遺言」 日本の今後とるべき方向として、計画、設計とマーケティングなどの上流工程を行う、 高度な頭脳だけを国内に残し、その他は自ら行わず海外にアウトソーシングを行う という形を示しています。 日本人の持つ、細やかさ、バランス感覚などは大きな強みなので、 ここを生かすことにポイントを置かなければならないんですね。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...