■知識労働の生産性■~高度に専門化・細分化~
おはようございます。 今日も曇り空の川崎の朝、暑くはないが、湿気が多い気がする。 5月最終週に入り、梅雨を予感させるような空です。 原子力機構で放射能漏れ事故で、施設外への放射線漏れも確認された。 換気扇を回したことが原因だが、即時の状況調査も地域への報告も行わなかった。 自らの仕事と社会に対する責任感、緊張感がない。 東海村というと、1999年に株式会社ジェー・シー・オー(以下「JCO」)が、 日本国内で初めて、事故被爆死亡者を出した臨界事故がある。 これを忘れてはならない。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%B5%B7%E6%9D%91JCO%E8%87%A8%E7%95%8C%E4%BA%8B%E6%95%85 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 日本の労働環境における2つの変化のひとつは「労働の質」の変化。 現在ほとんどの労働者は、自らの知識を武器にして組織で働く知識労働者である。 では、マネジメントはその知識労働の生産性をいかに上げるのか。 ドラッカーは、この問題の大前提として、この”知識”が、 高度に専門化・細分化していることを把握しておく必要があるとする。 学習して、自らの知識とすることは、テーマが何であるにしろ容易なことではない。 これが高度に専門的であればなおさらだ。 専門化が深まればその領域は狭まる、面積を一定とすると縦の長さと横の長さの関係となる。 なので、知識労働者は自らの専門分野のなかで働き続け、報酬を得ることを望む。 しかし、ドラッカーは、現在の社会では、この職業専門家たる知識労働者に、 昇進の道が必ずしも開かれていない点が問題だとする。 「多様な知識を得ることは誰にとっても簡単ではなく、 それが高度に専門化されているとなればなおさらです。 いきおい知識労働者は自らの専門分野に止まり、 そこで報酬を得ることを望んでいます。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーの遺言」 (第3章 ”仕事”に起こった変化)