■組織改革は危険が伴う手術■~完全無欠の組織はない。~
≪悪い組織≫ その7 ◆頻繁に組織改革を行うこと 悪い組織の最後の症状は、”組織病”という病いだ。 組織改革を頻繁に行う病気のこと 例えば、製品仕様をめぐって、営業部と技術部の間に小さな意見の対立が生まれる。 そうすると、その問題を組織構造の欠陥として捉え、 ”組織医”つまり、組織改革の専門家に依頼し改革を行うこととなる。 そしてその治療法も長く続けて試されることがない。 こうして、次から次へと組織改革が行われる。 これは、悪い組織の典型である。 組織改革は、命の危険が伴う手術と同じで、手軽に行ってはならない。 ドラッカーは、そもそも組織には、ある程度の欠陥があるものと考えておくべきであるとする。 「安易な組織改革は退けなければならない。 もともと完全無欠の組織はない。 ある程度の摩擦、不調和、混乱は覚悟しておかなければならない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第7章 マネジメントの組織 32 組織の基本単位)