■ 「現実の変化」の二つの特徴 ■~変化を機会と見る~
∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、社会の変化について、問題重視型の思考では、 今起こっていることが”変化”であることに気づくことができないとする。 未経験の事象は、その影響もスピードも予測が難しく、 現状を乱す”問題”と捉えてしまう。 さらにその問題は”回避すべき危機”として認識される。 未経験の事象が起こっているということは、 変化が起こっているということである。 その変化の特徴のひとつは、前回とは違う結果を生むこと、 もう一つは予想より早く起こること。 ドラッカーは、この特徴を理解することにより、問題を変化と捉え、 その変化に対応することを事業のチャンスと捉える事が可能となるとする。 「現実における変化には、二つの特徴があります。 前回とは決して同じにならないこと。 そして、机上で考える変化より先に現れること、です。 このことを理解しなければ、変化を危機と見誤ってしまうでしょう。 日本に起こっていることは危機ではありません。 --日本に起こっているのは、変化なのです。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーの遺言」 (第4章 日本が進むべき道)