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■担当分野の責任者■~最終的な決定権~

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おはようございます。 冷え込む川崎の朝。 PM2.5の影響が、日一日と身近に迫ってきている。 中国は春節が明け、工場が再稼働開始し、車も始動する。 日本も成長期には同様の問題を起こし克服した経験を持つ。 その経験を通し、優れた環境技術を持っている。 中国は原因を認め、世界レベルで対策を急がなくてはならない。 -------------------------- トップマネジメントがチームとして機能するには、いくつかの厳しい条件がある。 ◆担当分野の最終決定権を持つ。 ◆担当以外の分野について意思決定を行わない。 トップマネジメントチームのそれぞれのメンバーは、自らに割り振られた担当分野に関する責任者である。 したがって、各メンバーはその分野に関する最終的な決定権を持たなければならない。 そして、同時に各メンバーは、他のメンバーの責任分野について意思決定を行ってはならない。 そういった問題が発生した場合には、ただちに担当のメンバーに回さなければならない。 各メンバーは、自ら責任を持たない分野で意思決定をしてはならない。 責任を持たない意思決定は無責任でしかない。 「トップマネジメントのメンバーは、  自らの担当以外の分野について  意思決定を行ってはならない。  ただちに担当のメンバーに  回さなければならない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第8章 トップマネジメント 38 トップマネジメントの構造)     

■明日のための意思決定■~事業の目的を考える~

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ドラッカーは、トップマネジメントには6つの”役割”があるとする。 その1【事業の目的を考える。】 事業の目的を考え、目標を設定し、戦略計画を作成し、 今日と将来のための”意思決定”を行う役割がある。 今日と明日、部分ではなく全体を見る者は、トップマネジメントしかいない。 「トップマネジメントには、事業の目的を考えるという役割がある。  すなわち、 『われわれの事業は何か。何であるべきか』  を考えなければならない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第8章 トップマネジメント 37 トップマネジメントの役割)     

■高度に安定した分権組織■~明日のマネジャーを育成する。~

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5つの組織形態の持つ特色、連邦分権組織。 ドラッカーは、連邦分権組織つまり、分権型組織は成果からスタートするとした。 そして、この連邦分権組織に勝る組織構造はないとする。 ◆連邦分権組織の長所 きわめて明快かつ経済的であり、それぞれの人間が、 自らや自らの属する事業部門の課題を容易に理解できる。 そして、高度に安定しながら、変化への適応力も十分ある。 さらに、マネジャーの目と力、つまり実力を直接、 事業の業績と成果に向けさせることができる。 マネジャーが組織にある資源を活用し、自らの意思決定で部門の活動をリードしていくことができる。 故に、その実力のほどが試される。 「最大の利点は、明日を担うマネジャーの育成にある。  連邦分権組織だけが、やがてトップマネジメントの責任を担うべき者を  育成し、テストできる。  この一事だけでも、連邦分権組織は他のいかなる組織構造よりも優れている。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第7章 マネジメントの組織 34 五つの組織構造)     

■報酬システムは強力な信号■~トップマネジメントの価値観を示す。~(

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ドラッカーは、報酬の仕組みは、人々を誤った目標に導く 可能性があるとした。 しかし組織内の人間にとって、報酬や報酬システムほど 強力な信号はない。 報酬は、金銭的な意味を持つだけではなく、トップマネジメントが どのような価値観を持ち、働く人自身がどのような位置づけにあり、 どれ程認められているかを示すこととなる。 この問題の解決は難しい。 ドラッカーは、できることは、まちがった行動を褒めたり、 まちがった成果を強調したり、共通の利益に反する まちがった方向へ導くことのないよう監視することぐらいであるとする。 「報酬は、金銭的な意味合いがあるだけでなく、  トップマネジメントの価値観を教える。  自分にいかなる価値があるかを教える。  いかなる位置づけにあるか、  いかに認められているかを教える。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第5章 マネジャー  24 自己管理による目標管理)     

■育成こそマネジメントの第一の責任■~波風を立てない小心な者~

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人が充実感を持って働くことができた日本における成功事例の特徴、 その5点目。 ▲マネジメントの第一の責任は育成 戦後日本の雇用体制の特徴は、終身雇用である。 一旦就職すると解雇されないため、一定年齢までは 年功序列によって昇進がある。 そういった緩やかな環境の中で、若い者の面倒を見、 育てることこそ、マネジメントは第一の責任とされてきた。 「強力なリーダー教育がないが、 これが、波風を立てない小心な者を育成するうえで理想的に見える。 わずか20年の間に、世界二位の経済大国を築いた 独立心に富む攻撃的なトップマネジメントが、 この制度で生み出されたとは信じがたい。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第3章 仕事と人間)