■明確性と変化対応性■~組織の目的と部門目標の連結が必須~
5つの組織形態その5、 システム型組織 システム型組織の持つ3つの厳しい条件、 No1 ◆明確な目的があること 企業は社会の中に存在する。 社会にある問題や困りごとを解決し、 顧客の満足を作り出すことが企業の唯一の目的である。 そして、この顧客の求めるものは変化する。 このことは、企業の持つ目的に対しても変化を求めることを意味する。 顧客の要求を、明確そして迅速に捉え、これに即して、 企業の目的も同様に明確で迅速な適応しなければならない。 さらに、この組織全体の目的は、組織を構成する各部門の目標に密接に連結していなければならない。 このためには、「自分たちの事業は何か、何であるべきか」を十二分に検討する必要がある。 ドラッカーは、これが明確に定義されたときに、システム型組織は有効に機能すると指摘する。 「組織の目的が明確でなければならない。 この目的なるものがよく変化する。 急に変化する。 それでも目的は明確でなければならない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第7章 マネジメントの組織 34 五つの組織構造)