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■新しい知識■~経営上最大の問題がイノベーション不足~

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おはようございます。 朝から雨模様の寒い川崎の朝です。 冬に戻ったような気温で、 桜も今日は閉じこもりでしょうね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ イノベーションの機会を発見するためには、 7つの機会を常にチェックする必要がある。 ⑦新しい知識 STAP細胞の発見はインパクトのあるニュースだった。 現時点ではグレー状態であるが、 このような研究にしても、長年の試行錯誤の結果である。 さらに、それが実用サービスに適用されるまでには さらなる壁が立ちはだかっている。 そして、仮にこのSTAP細胞の製造プロセスが明確化されれば、 社会的イノベーションとして桁外れな成果を生み出すこととなる。 ドラッカーは、1950年代にイノベーションについて書いた。 しかし、50年以上を経た今日にいたるも、 アメリカ・マネジメント協会のアンケート調査によれば、 アメリカ企業にとって経営上最大の問題が イノベーションの不足であるという。 これが現実である。 「リードタイムが長くリスクは大きいが、  インパクトの大きなイノベーションの機会が  発明発見の類である。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第3章 イノベーションのために何を廃棄すべきか)

■社会的イノベーション■~機会に転換すれば、もはや問題ではない。~

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ドラッカーは社会の問題をイノベーション、すなわち新事業に転換することは、 組織の機能であるとした。 しかし、イノベーションは技術面のみではない。 社会の問題を事業上の機会に転換するための最大の機会は、 社会的なイノベーションにある。 その例として19世紀の自動車メーカのフォードをとりあげている。 当時高い失業率、低い賃金、厳しい労働など、労働環境は 社会の問題として存在していた。 フォードも離職者は多く、1万人を確保するためには 6万人を雇わなければならないほどだった。 そこで、賃金を三倍にして雇用を確保するという対策を実施した結果、 退職者はほとんどいなくなった。 そして、このことにより労働者のコスト意識や生産性が向上し 大幅なコスト節減が達成され、一台当たりの利益を増大させることができた。 賃金の思い切った引き上げという負担増が、結果的に労働コストの削減に結び付いたのだ。 これは、社会的なイノベーションとして、社会問題を解決した一つの例であるが、 ドラッカーは、あらゆる問題が、このように機会に転換できるわけではないとする。 「社会の問題は、事業上の機会に転換すれば、もはや問題ではない。  しかしそうできない問題は、社会にとって、  たとえ退化病とまではいかなくとも、慢性病となる。  あらゆる問題が、業績をもたらす機会に転換できるわけではない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第4章 社会的責任 16 社会的影響と社会の問題) Amazon.co.jp ウィジェット