■人口構造の変化■~所有ではなく、行動のための支出~
おはようございます。 未明の川崎、寒さそこそこの朝です。 福島第一原発で、燃料棒の取り出し作業が始まった。 1533体の内、4体が完了。 慎重さを要する作業で、東電は“気を引き締めて” 行うと記者会見で述べた。 この様な作業で、気を緩めることがないことは当たり前だが、 そこに拠り所があるなら、なんとも心もとない。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 「すでに起こった未来」を体系的に見つける五つの領域。 ドラッカーは、まず調べるべき領域は人口構造であるとする。 ①人口構造 この人口の変化は、天変地異や戦争等の特殊事情がない限り逆転することはない。 しかしこのことに気付く企業は少ない。 問うべきことは、この変化が与える意味についてである。 何の意味か? 雇用と労働力、新しい市場、市場の基本的な構造、わが社の顧客、わが社の製品、わ が社の事業全体 についてである。 【CASE】 余暇市場。 それまでレジャー産業のみが競合市場とみなされていたが、 生涯学習や、ボランティア活動などが、時間という希少なキーワードで同一の範疇 に入っている。 この余暇市場では、人はものを所有するためではなく、行動のために支出する。 意味あるものは時間なのだ。 「『人口構造の変化は、わが社にとっていかなる意味をもつか』、 『雇用と労働力に関して、いかなる意味をもつか。 新しい市場に関して、いかなる意味をもつか。 市場の基本的な構造をどのように変えるか』」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第11章 未来を今日築く)