■人が生き生きと働けなければ失敗■~仕事と労働とは違う。~
ドラッカーは、知識労働者を定義すことの困難さを指摘する。 しかし、マネジメントはその責任として、生産的な仕事を通じて、 働く人たちに成果をあげさせなければならない。 そもそも、仕事と労働(働くこと)とは根本的に違う。 仕事は人が行い、仕事は人が働くことによって行われることは まちがいない。 しかし、仕事の生産性をあげるうえで必要なものと、 人が生き生きと働くうえで必要になるものとは違う。 なので、仕事と労働の理論の両方をベースにしてマネジメント しなければならないとする。 「働く者が満足しても、仕事が生産的に行われなければ失敗である。 逆に仕事が生産的に行われても、人が生き生きと働けなければ失敗である。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」(第3章 仕事と人間 10 仕事と労働 57P)