■働くことは自己実現の手段■~仕事を生産的なものにする。~
ドラッカーは労働には、生理的、心理的、社会的、経済的、政治的の 5つの次元がありそのすべての問題を解決することは困難とした。 そして、労働つまり働くことは人にとって自己実現の重要な手段であり、 その自己実現の第一歩は、仕事を生産的なものにすることにあるとする。 そのためには、仕事を人の働きに即したものにしなければならない。 ドラッカーは、仕事を生産的なものにするには、分析、総合、管理、道具の 四っつの観点が必要と続ける。 ▽分析:仕事に必要な作業と手順と道具を知る。 ▽総合:作業を集めプロセスとして編成する。 ▽管理:仕事のプロセスのなかに、方向づけ、質と量、基準と例外についての管理手段を組み込む。 ▽道具:仕事の為の具体的な道具を明らかにする。 「科学的管理法すなわち仕事の客観的な組み立ては、 自己実現に矛盾しない。 別のものであっても、補い合うものである。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第3章 仕事と人間)