投稿

ラベル(リスクを冒す)が付いた投稿を表示しています

■未来への資源投入■~リスクを冒すことは基本的機能~

イメージ
ドラッカーは、経営科学の”公準”には、 企業の持つ5つの事実が含まれなければならないとする。 4点目 ◆企業は、リスクを冒すことが基本的機能 企業の目的は、顧客や市場の”満足”を作り上げること、 つまり”顧客の創造”である。 しかし、顧客はすぐに飽きる、瞬く間に”満足”は”不満足”に変わる。 そこで、企業は顧客の期待を捉え新たな満足を作り出すべく活動するが、 なにが”満足”であるかは明らかではない。 その明らかでない”満足”へのチャレンジにはリスクが伴うが、 そこにしか”顧客の創造”は存在しない。 「経済的な活動とは、現在の資源を不確かな未来に投入することである。 事実ではなく期待に役人することである。 企業にとって、リスクは本源的なものであり、 リスクを冒すことこそ基本的な機能である。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (6章 マネジメントの技能 30 経営科学)     

■自ら経営科学者である必要はない。■~医者は医科学を使いこなす。~

イメージ
ドラッカーは、経営科学が意義ある成果をあげるためには、 あるべき姿である”公準”を確定することが必要で、 そこには次の5つの事実が含まれるとした。 ◆企業は、社会的存在 ◆企業は、価値を生み出す存在 ◆企業は、コストセンター ◆企業は、リスクを冒すことが基本的機能 ◆企業は、進化と革新の能力を持つ。 「経営科学が科学となるためにはもちろん、  貢献を行うためにも、これらの公準をもって  自らの基盤としなければならない。  経営科学にとってもっとも必要なことは、  独立した真の学問としての自覚を持つことである。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (6章 マネジメントの技能  30 経営科学)     

■経済活動とは、リスクを冒すこと■~確実な破滅を招くもの~

イメージ
目標を達成するには、”戦略計画”が必要であり、 そのためにまづ知るべきことは、”戦略計画”といえないものを 知ることだ。 四っ目、【戦略計画は、リスクをなくすためのものではない。】 企業は、今ある”人モノかね”という経営資源を使って、 短期の収益を上げる必要がある。 同時に、同じ経営資源を使ってこれからの中長期の成果に 結びつける必要がある。 つまり、今の経営資源を未来に賭けることである。 そしてその未来というものは、だれもが未経験で知ることができない、 不確実なものである。 不確実なもの故、未来には当然リスクが存在する。 ドラッカーは、そのリスクを冒すことが経済活動の本質であるとし、 逆にリスクを取らない、最小にしたいと考えることは、 ”不合理かつ際限のないリスクと確実な破滅”を招くとする。 これまで経験したことや今できること以外は行わないとすると、 顧客や市場の変化への対応ができず、”陳腐化”の餌食になって しまうこととなる。 ”戦略計画”とは、企業が成果を上げるための活動が、 より大きなリスクを負担できるようにすることと考えるべきなんですね。 「経済活動の本質とは、リスクを冒すことである。  リスクを皆無にすることは不毛である。  最小にすることも疑問である。  得るべき成果と比較して冒すべきリスクというものが必ずある。」 ~「マネジメント」