■未来への資源投入■~リスクを冒すことは基本的機能~
ドラッカーは、経営科学の”公準”には、 企業の持つ5つの事実が含まれなければならないとする。 4点目 ◆企業は、リスクを冒すことが基本的機能 企業の目的は、顧客や市場の”満足”を作り上げること、 つまり”顧客の創造”である。 しかし、顧客はすぐに飽きる、瞬く間に”満足”は”不満足”に変わる。 そこで、企業は顧客の期待を捉え新たな満足を作り出すべく活動するが、 なにが”満足”であるかは明らかではない。 その明らかでない”満足”へのチャレンジにはリスクが伴うが、 そこにしか”顧客の創造”は存在しない。 「経済的な活動とは、現在の資源を不確かな未来に投入することである。 事実ではなく期待に役人することである。 企業にとって、リスクは本源的なものであり、 リスクを冒すことこそ基本的な機能である。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (6章 マネジメントの技能 30 経営科学)