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■知識の力■~今日世界で起こっていること~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝です。 インフルエンザが急拡大している。 会社のメンバーの中にも、数人が感染した。 自らの予防にはマスク着用、手洗い、うがいの励行。 そして、風邪気味と思われる人も、マスクを着用し、 クシャミ咳エチケットを守りましょうね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、第二次大戦は、軍事力ではなく アメリカの工業生産力による勝利だとした。 そしていまは、この工業中心の経済から 知識中心の経済に移行しつつあるとする。 この知識はその獲得の仕方、解釈能力、 結合方法等が重要となる。 例えば、製薬業にとっては、有機無機の化学を超えて ナノテクやソフトウェアの知識を獲得し、処理することが必要になる。 情報は無限なので、制約となるものは、それを処理し解釈する能力だけである。 無限の情報の中から、有効な情報を見極め活用するためには、 知識労働者の生産性が問題になる。 そして、その知識は専門化されて、より有効なものとなるが、 それは”専門分化”ではなく、続合化されたものでなければならない。 ドラッカーは、それを行うことが、マネジメントの取り組むべきことだとした。 「いまわれわれは、工業中心の経済から  知識中心の経済に移行しつつある。  ビジネスだけでなく社会そのものが  急激に変わりつつある。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』(第1章 組み合わせ自在の世界)

■NPOもコラボレーションの時代■~プテロダクティルス(翼竜)の運命~

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おはようございます。 雲の多い川崎の朝です。 1月もあっというまに過ぎます。 インフルエンザ、ノロが広がっています、ご注意を!! ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 企業の外部にも内部にも境界がなくなった。 そして、これはNPOについてもいえる。 多発性硬化症(MS)の治療法に取り組むNPOミエリン・リペア財団では、 研究活動において二つの問題に挑戦していた。 一つが、論文発表前の複数の大学の研究者間のコラボレーション。 もう一つが、研究の全段階における患者とのコラボレーション。 そしてさらに、患者自身を含めた三者会議まで開いていた。 このコラボレーションの目的は、世界中の患者のために、 神経繊維を覆うミエリンなる物質の損傷を修復する方法を 一日でも早く見つけることだった。 こうして大企業やNPOが、 組織と顧客、諸々の関係者、潜在的競争相手との コラボレーションのあり方を変えつつある。 そしてこのコラボレーションの要点は ”何かを手に入れるには、何かを捨てなければならない”である。 「今日の転換期にあっては、  組織そのものの再定義が必要だ。  さもなければ、  プテロダクティルス(翼竜)の運命を辿ることになる。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』(第1章 組み合わせ自在の世界)

■境界の消失■~孤立は組織にとって死を意味する。~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝です。 都知事選の報道が盛んだ。 特に細川さんの参戦に関する、マスコミの世論作りが目につく。 国政と都政は違うとか、 反原発の主張はポピュラリズムで姑息だ等々。。。 マスコミをはじめとした一方通行のコミュニケーションには、 間違いなくノイズが入ることを忘れてはならない。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 五つの変化 ⑤境界の消失 店内での販売方法について熟知している量販店は、 物流に関してはそうでもない。 なので、物流部門を宅配便会社に任せた。 また、直接の競争相手と組むことさえ行われる。 石油販売会社は、原油確保を果たすために、 同業他社と海外の油田に共同投資した。 「かつては組織の一体性を意味した独立が、  孤立を意味するようになった。  しかもいまや、孤立は組織にとって死を意味する。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』(第1章 組み合わせ自在の世界)

■買い手が主導権を握った。■~財サービスの受け手~

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おはようございます。 雲が多い、薄日の差す川崎の朝です。 昨晩は、子供たちと虎ノ門で呑んだ。 昔勤務し、夜になると走り回ったところ。 一人で飲むのも良い、仲間で飲むのも良い、 だけど、家族で飲むのは良い。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 五つの変化 ④買い手への主導権のシフト 買い手は、単に商品やサービスの購入者ではない。 サッポロビールは、SNSを通じて消費者とタッグを組む「コラボレーション」により「百人・ビールラボ」を製造販売し完売した。 ジーンズメーカーと尾道市民が一緒になって、本物のユーズドジーンズを作るという試みもある。 ジーンズメーカーがデニムを、市民約260人に2本ずつ配布し、実際に着用⇒回収して洗う⇒着用を繰り返し、 本当にはき古したデニムを生み出そういうもの。 消費者は、自らのニーズを企業に頼らなくとも満たす手段を手にしている。 「買い手が主導権を握った。  これほどまでに買い手がはっきりと主導権を握ったのは、  はじめてのことである。  ヘンリー・フォードもトーマス・ワトソンも  仰天するにちがいない。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』(第1章 組み合わせ自在の世界)

■人口構造が変化した。■~余暇、健康、教育~

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おはようございます。 薄明かりの川崎の朝、冷え込んでいるが、 日中は3月並の気温に上昇するとのこと、 心地いい花金になりそうですね。 東京都知事選、選挙戦の火ぶたが切られた。 主なテーマは、原発、五輪、生活の安心、地震災害対策など。 都政であっても国政への影響力を持つ首都圏東京線選挙。 有権者は、知名度に頼る人気投票だけは避けましょう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 五つの変化 ③人口構造の変化 人口構造が変化した。 どのように? 高齢者、知識労働者、女性就業者の増加である。 この変化により、企業と消費者、企業と働く人の関係が変化した。 これらの消費者のニーズのメインは、サービスと自己実現であり、 産業分野では、余暇、健康、教育関連の成長が著しい。 アメリカではGNPの三分の一を医療と教育が占めている。 「社会、市場、雇用の場のいずれもが、  新しい種類の欲求をもつ  新しい種類の人たちによって占拠された。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』(第1章 組み合わせ自在の世界)

■距離がなくなった。■~無名の者が大ブランドを蹴落とす~

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マー君ヤンキースに決まり。 163億円、見合う成果とはどれほどなんでしょう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 五つの変化 その②距離の消失 距離がなくなった。 誰にとっての距離か? 企業と顧客双方である。 企業はインターネットで世界中の顧客が探せる。 顧客も同様に、自分の満足する物を、インターネットを通じて 世界中の企業や個人から買えるようになった。 グローバル化した市場において企業は、 インターネットや情報の有効活用により 規模やブランドを超えた成果を生み出すことができるようになった。 「庭で穴を掘っている子供が『お母さん、これで中国まで行ける?』  と聞いている漫画があった。  今日では同じ11歳の子供が、インターネットで  広州の子供とゲームを行い、  13歳になる姉はネットでスリランカ製のフリースを注文している。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』(第1章 組み合わせ自在の世界)

■情報の急増■~情報がビジネスのスピードを高めた。~

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おはようございます。 未明の川崎、深夜に雪が舞ったとのことですが、 残雪は見られないです。 インフルエンザ感染がピークに向かっている、 移さないためにも、移されないためにも お互いにマスク、手洗い励行ですね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 五つの変化 その①情報の急増 情報の急増により、次の二点においてビジネススピードを加速させた。 ・インターネットの普及  距離にかかわりなく、情報が瞬時に手に入るようになった。 ・グローバル化  時差にかかわりなく意思決定を行わなければならなくなった。 長い問、情報を入手すること自体に意味があった。 しかし今日情報は、パソコンー台で誰でもどこでも あらゆる情報を瞬時に入手できるので、 情報そのものに意味はなく、何が重要な情報かを いかに選別し、解釈し、活用するかが重要になってきた。 「今日では、パソコンー台であらゆる情報を  瞬時に手に入れることができる。  そのため情報そのものではなく、  情報の選別、解釈、活用が力の源泉となった。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』(第1章 組み合わせ自在の世界)

■五つの分野での変化■~静かな革命~

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おはようございます。 昨日は大寒、暦どおりの寒さでしたね。 今日は幾分気温が上がるとのことですが、 夜は雪の可能性もあるとのこと、雨具の用意を。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、第二次大戦から1990年代初めまでは、 経営環境の変化はゆっくりしたが、 その後突然、五つの分野で静かに革命が起こったとする。 ①情報の急増 ②距離の消失 ③人口構造の変化 ④買い手への主導権のシフト ⑤境界の消失 「企業が前提としているものが、  現実に合わなくなった。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』(第1章 組み合わせ自在の世界)

■すでに起こった未来■~あらゆる景色が一変する~

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おはようございます。 未明の川崎、今日は大寒、冷え込んでいます。 沖縄名護市長選、現職の稲嶺さんが当選した。 県内移設反対を掲げた選挙戦であり、 市民は辺野古移設にノーをを示した。 沖縄県や国の意向に反し、住民が自ら受け入れを 拒否したこととなり、これは重たい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、すでに起こったことの帰結を見ることによって、 不思議なほど正確に未来像を描いた。 そのいくつかの例は次のとおり。 ●1927年:少年時代、最大の脅威は何かと聞かれて「ヒトラー」と答えた。 ●1942年:第二作『産業人の未来』において、組織が大きな意味をもつようになると書いた。 ●1954年:「戦略」を書名に使おうとしたとき、軍事用語は経営書の読者には受け入れられないだろうと編集者は言ったが、 今マネジメントの最大のテーマが経営戦略になった。 ●1985年:「ペルリンの壁は崩壊する」と言い、実際に実現した際、 ドラッカーは笑いながら「これほどすぐとは思わ なかった」と言った。 ●1986年:ソ連が崩壊すると予言し、実現した際には、「これからはソ連の資源と経済に注意せよ」と言った。 ●1992年:「もはや西洋史も西洋文化もない。世界史と世界文化があるだけである」と言った。 ●1999年:インターネットについて、「重要なのは、情報が人手しやすくなったことではない。 あらゆる景色が一変するということである」と言った。 「ドラッカーは時代を越えて生きる。  彼は予言者として見られることを拒否した。  しかし、すでに起こったことの帰結を見ることによって、  不思議なほど正確に未来像を描いた。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』(序章 何のためのマネジメントか)

■明日を作るための自動車■~アウトサイド・インの視点~

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おはようございます。 今日は快晴ですね。 凛としたさわやかな空気が気持ちがいい。 厚着をして散歩するにはいい天気です。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 著者イーダスハイムは、本書の目的と構成を次のとおり示す。 ●目的 ドラッカーと著者は、様々な経営課題に悩むCEO、 MBA、経営幹部候補生、ミドルマネジメント、 副社長、CFO達のために本書を書いたとする。 彼らは、ベストを尽くしたいという気持ちを持ち、 長期的な視野を欠いて目前の利益をはかることに疑問を持ち、 自らのキャリアを価値あるものにしようとする人たちである。 ●本書の構成 明日を作るための自動車に例えた上で、外の世界を見ることから始めた。 第1章:経営環境とビジネスチャンスをもたらした革命的な変化の描写 第2章:自動車のハンドルに相当するものとして顧客を扱う。     顧客からの視点、アウトサイド・インで見る。 第3章、第4章、第5章:自動車のタイヤに相当するものとして、     イノペーション、コラボレーション、人を扱う。 第6章:自動車のシャーシに相当するものとして、意思決定メカニズム、規律、価値観を扱う。 最終章:CEOの役割 「明日をつくるための第一歩は、  地図を描くことである。  それは不断に更新すべき攻撃用の地形図である。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』(序章 何のためのマネジメントか)

■より良き明日のために■~理念と能力と決意~

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おはようございます。 薄曇りの川崎の朝、今朝も冷えますね。 東京都知事選候補者が、泡沫候補含め概ね出揃った。 世論調査、新聞論調も各社の色彩が出ている。 毎日、朝日は細川さん寄り、読売、産経、日経は細川さん否定的。 有権者は自分自身の目と耳で選択する必要がありますね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 著者イーダスハイムは、ドラッカーの信念である、 ”マネジメントとは、理想企業を求めて、今日を良き日に、 明日をさらに良き日にするためのものである” をテーマにして本書を書いたとする。 ドラッカーは、1930年代のヨーロッパ大恐慌や、 ヒトラーによる文明の崩壊を目にし、 成果をあげることのできる経済的な機関が存在しなかったことが、 人を孤立させ、破壊への道をとらせたとした。 そして、今日のグローバル経済にあっては、 経済システムの脆弱性と相互依存性の失敗がもたらす リスクに対するドラッカーの危惧は、 さらに重大な意味をもつ。 なので、マネジメントはドラッカーがいうように、 より良き明日のために責務を果たさなければならない。 「世界を動かすものは、理念と能力と決意である。  変化をマネジメントすべきは、  他ならぬわれわれである」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』(序章 何のためのマネジメントか)