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■大いなる日本の遺産■~かくも強力な盾の役割~

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おはようございます。 明るい空の川崎の朝です。 今朝は零度を下回ることはありませんでしたが、 日中10度を超えることもないようですね。 概ね晴れ、休日をお楽しみ下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 最も効果的に日本を外部から 保護しているのは「日本語」である、 とした。 そして、日本で外国人が務めることができるのは、 経営トップとしての役目だけで、 現場の実務を担当するには 言葉の壁が高すぎ、 結果的に仕事は日本人が行うことになるとする。 日本語の壁は、 外部に対するかくも強力な 盾の役割を果たしているが、 第二次大戦終結直後に、 「漢字を捨てローマ字を採用すべき」と 強硬に主張する人たちがいた、 と続ける。 「来日経験のなかった当時の私でさえ、  大変な間違いであることにすぐに気づきました。  もしも実行されていたならば、  大いなる日本の遺産は失われ、  現在の日本は存在していなかったかもしれません。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーの遺言」 (第2章 日本の”いま”)

■強固な防護壁■~難解な日本語が母語であること~

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おはようございます。 段々と明るさを増す川崎の朝です。 朝方は冷え込みましたが、 日中は10度を超えそうですね。 今日は羽生と羽生、 スケートと将棋、どちらも注目。 楽しみな一日です。 良い週末をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 日本の官僚システムの誤りについて、 各省庁間をまたぐローテーションを導入せよ、 とした。 そして、保護主義に関して、 最も効果的に日本を外部から 保護しているのは「言語」である、 と続ける。 難解で、他の言語とは 大きく異なった特徴を持つ 日本語を母語にしていることは、 関税などの保護政策よりも 効果的に日本を守っている。 たとえばアメリカの多国籍企業が 幹部をドイツに異動させる場合、 一年以内にこの幹部がドイツ語を 話せるようになることを、 当然のこととして期待し、 彼らの多くは、任務を遂行するのに 十分な程度にドイツ語を 使いこなせるようになる。 しかし、日本への赴任となると。。。 「ところが赴任先が日本となると、  とたんに話が違ってきます。  あらかじめ何年経っても  通訳に頼らざるを得ないことを  覚悟した上で送り出すのです。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーの遺言」 (第2章 日本の”いま”)

■ローテーション制度を導入せよ■~縦割り行政の無益な敵愾心~

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おはようございます。 薄明りの川崎の朝です。 昨日は予報を超えた暖かさでしたが、 今日はまた真冬の気温、 暖かくしてお出かけください。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 日本の官僚システムの誤りについて指摘した。 そして、省庁間の壁が厚く、 互いに敵視しあうために 業務が非効率的であることも改善の必要がある、 と続ける。 十分に機能する官僚を育てるには、 最初の数年間に複数の省庁の仕事を経験させ、 省庁をまたいで仕事することを覚えれば、 縦割り行政の無益な敵愾心は生まれない、 とする。 「財務省の課長が経産省を  打ち負かそうとするなどといった  馬鹿げた行いが一掃され、  効率の良い官僚システムを作る  一助となるに違いありません。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーの遺言」 (第2章 日本の”いま”)

■悪しき伝統■~非常に硬直化したシステム~

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おはようございます。 薄い雲がかかる川崎の朝です。 いくらか冷え込みが緩んだ感じで、 日中は3月並の暖かさになりそうです。 ほっとしますね。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 日本の官僚システムは、 フランスをモデルに 構築されたことが誤りである、 とした。 そして、学校時代や入庁時の試験の成績が、 後々の昇進にまで大いにものを言う 非常に硬直化したシステムになっている、 と続ける。 日本の官僚はその職に就くまでのキャリアに 過剰な敬意を払われ社会的名声も得ている。 給料は銀行員ほど高くはないが、 その埋め合わせとして天下りという恩恵を得ている。 「各行政部門のトップにまで  上り詰めることができれば、  管轄産業における最高給の職にありつくことで  報われるという伝統を持っています。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーの遺言」 (第2章 日本の”いま”)

■人材登用法に誤りが■~最大の誤りは学歴偏重~

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おはようございます。 薄明りの射す川崎の朝です。 今朝も零下の気温、日中は10度を超えそうです。 温度変化にご注意を。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 日本の官僚制度がどこから来たのかを問い直せば、 改革の答えは見えてくるはずだ、 とした。 そして、日本の官僚システムは、 意識的にドイツやフランスといった 中欧の国々の制度をモデルに構築された、 と続ける。 ドラッカーは、 フランスをモデルとしたことは誤りであり その最大の理由は学歴を過度に 重視している点にある、 とする。 「フランスでは限られた  有力校を卒業した者のみに  高級官僚への道が開かれていますが、  日本もこれに倣い、人材の供給源を  一部の有名大学 ・・・東大や早稲田、慶応など・・・  にのみ頼ってしまいました。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーの遺言」 (第2章 日本の”いま”)