■景気はコントロールできない(2)■~経済学が管理者に仕立て上げた~

 おはようございます。


段々と明るい陽が射し始めた

高知の朝です。


涼しい空気ですが、

日中は真夏日になります。


熱中症警戒アラートが発表されてますね。


火曜日、今日もよろしくお願いします。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬

~『ポスト資本主義社会』から


上田さんは、

景気変動はそれを引き起こすものが

国民国家内部だけでなく、

世界市場の出来事でもあるという理由から、

一国内において何者かが

コントロールできるものではないとされた、

とした。



しかし、あの大恐慌のとき、

国民国家の政府は

経済の「天候」をコントロールできるし、

コントロールするべきである、

との考えが急速に広まった、

と続ける。



ケインズは、

政府が世界経済とは関係なく

国民経済を動かし、

経済の「天候」を動かせると主張し、

政治家と官僚機構がこの説に飛びついた。



これに対しドラッカーは、

政府が経済の「天候」を

コントロールすることは不可能であるとし、

さらに続ける。












「経済学は、


 政府を国民経済の主として扱い、


 経済の天候の管理者に仕立て上げた。」





(『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 4 経済と教育のあるべき姿を探る)


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