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■人間関係のお粗末な組織■~摩擦、神経過敏、イライラ~

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皆様、明けましておめでとうございます。 巳年、蛇のごとく変化豊かに、粘り強く未来に向かいましょう!! ≪悪い組織≫ その5 ◆人の感情や好き嫌いに気を使うようになること ドラッカーは、人の感情や好き嫌いに気を使うようになる組織は、 人間関係のお粗末な組織であるとし、 このような状況の多くは、人員過剰な場合に起こるとする。 逆に優れた人間関係とは、礼儀作法と同じように自然に生まれるものである。 適切な権限と責任範囲が、過剰な人員で損なわれるのだ。 ドラッカーはさらに、人の気持ちを気にしなければならない状況は、最悪の人間関係であると指摘する。 「人の気持ちを傷つけ、ぶつかり合い、  足を踏むのは、混んでいるからである。  十分な空間があればぶつからない。  人が過剰な組織では、成果は生まれず仕事ばかり増える。  摩擦、神経過敏、イライラがつのる。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第7章 マネジメントの組織 32 組織の基本単位)     

■階層の増加は、目標を混乱させる。■~指揮系統を短くする。~

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≪悪い組織≫ その1 ◆マネジメントの階層が増加すること 組織の階層は数を少なくし指揮系統を短くしなければならない。 階層が増加すると、コミュニケーションパスは膨れ上がり、その間のノイズは増大し深まる。 その中で、伝わるべきことが伝わらず、チームワークが阻害され、合うべきベクトルが誤った方向に向かってしまう。 また、階層の増加は、将来を担うべきマネジャーの育成にも重大な障害となる。 その理由の一つ目は、階層の数が多いだけ昇進に時間がかかりすぎることで、 二つ目は、その間において、マネジャーよりも特定分野の専門家を育成してしまうことだ。 そこでこのような事態を回避するために、往々にして、天才児を探したり、未だ能力が不明な者を後継者として拙速に決めるなどの特効薬を求めてしまう。 しかし、これはきわめてまずい方法である。 では、必要な階層の数とは? ドラッカーは、カトリック教会を例に挙げる。 ”ローマ法王と最下層の教会司祭の間には、権限と責任に関わる階層は、ただ一つ存在するだけである。 司教である。” 持つべき権限と責任の質・量と併せて次世代の責任者が必要となるまでの時間軸を考慮して決めるべきなんでしょう。 「組織の原則は、階層の数を少なくし指揮系統を 短くすることでなければならない。 階層の増加は、組織内の相互理解と協同歩調を困難にする。 目標を混乱させ、まちがった方向に注意を向けさせる。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第7章 マネジメントの組織 32 組織の基本単位)     

■悪い組織とは?■~完璧な組織構造はありえない。~

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ドラッカーは、組織設計に必要な分析手法を示した。 では、悪い組織とはどういったものか? ≪悪い組織≫ 組織の基本単位を設計し、それを組み立てる際に見られる誤りと、 組織に重大な欠陥があるとき、もっとも多く現れる症状として ドラッカーは、次の7点を指摘する。 ◆マネジメントの階層が増加すること ◆組織構造に関わる問題が頻繁に発生すること ◆主要な人には重要でない問題や的はずれの問題に向けさせること ◆大勢の人間を集める会議を頻繁に開催しなければならないこと ◆人の感情や好き嫌いに気を使うようになること ◆実際の仕事をしない人たちを必要とするようになること ◆頻繁に組織改革を行うこと 「完璧な組織構造などありえない。  せいぜいできることは、  問題を起こさない組織をつくることである。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第7章 マネジメントの組織 32 組織の基本単位)