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■人が動くか、仕事が動くか■~二つの組織構造を理解する。~

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ドラッカーは、仕事を組織する方法は三通りあるとした。 そして、組織は、職能別組織とチーム型組織の一方または双方の原理に基づいて設計する必要があるので、この二つの構造を理解しておかなければならないと続ける。 ◆職能別組織 経理や人事はそれぞれ一つの技能、職能である。 経理部や人事部といった技能別組織になる。 一方生産やマーケティングはどうか。 ”生産”には、設計や組み立て、検査など複数の異なる技能が混ざり、 ”マーケティング”には、リサーチ、商品設計、プロモーションなど複数の異なる技能が混ざっている。 従ってこれらは独立した職能ではなく、市場ニーズを調査し、商品化し、市場投入し収益を上げるという基幹業務の一つのプロセスを表す概念つまりコンセプトなのだ。 これらは段階別組織と言える。 ”職能別組織においては、仕事の段階や技能の間を仕事が動く。 人は動かず仕事が動く。” ◆チーム型組織 建築、建設、情報システム構築等各種の技能と道具を持つ者が、一つのプロジェクトチームやジョイントベンチャーとして集まり仕事や課題を遂行する組織形態を指す。 「職能別組織においては、仕事の段階や技能の間を仕事が動く。  人は動かず仕事が動く。  これに対し、チーム型組織では仕事が固定される。  各種の技能と道具を持つ者が、一つのチームとして  ビルの設計や研究開発などの仕事や課題を遂行する。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第7章 マネジメントの組織 34 五つの組織構造)     

■自らをマネジメントし、動機づけられる組織■~人を成果に向けて動かす~

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ドラッカーは、いかなる組織構造であっても、組織として最小限持たなければならない条件が7つあるとする。 その2 ◆経済性 組織構造における経済性とは、人材や、時間の使用効果・効率性を指す。 組織が明快でないと、働く人がうまく動けるために様々な仕組みや活動が必要となり、不経済となる。 逆に組織が明快であれば、働く人は自分自身でマネジメントし、動機づけを行い、成果に向けた活動が無駄なく効果的に実行できるようになるのだ。 「優れた組織構造とは、自らをマネジメントし、  自らを動機づけられる組織である。  すなわち、マネジメント、組織、管理、コミュニケーション、人事など、  組織を動かすことに時間を使うことが少ないほどよい。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第7章 マネジメントの組織 33 組織の条件)