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■誰もがマネジメントである■~「仲間のマネジャー諸君」~

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人々が働く職場コミュニティは、彼らに実質的な責任を与える必要がある。 さらに、ドラッカーは、働く者と働くことのマネジメントについての洞察を続ける。 組織社会となり、ほとんどの人が組織に雇われて働く被用者となり、 労働力の多くが高学歴を持つようになった。 そこで人を動かすためには”アメとムチ”は無効となった。 そして、働く者と働くことのマネジメントについて、何が問題で、 どのようなアプローチが有効かについて明らかにした。 さらに、実現困難かもしれないが目指すべき目標も分っている。 ドラッカーは、その目標を実現するための課題は、 誰もが自らをマネジメントの一員と見なす組織をつくりあげることとする。 「誰もまだ、働く者に対して、「仲間のマネジャー諸君」とは呼びかけていない。  そのようなことは今後もないかもしれない。  しかし、それこそが目標である。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第3章 仕事と人間 13 責任と保障)

■職場コミュニティにおける責任■~重要なことは、自治~

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ドラッカーは、仕事を生産的なものにするうえで必要なものは、 実際に働く者の知識と技術であるとした。 次に、働く者に仕事の成果をあげさせるには、人々が働く場所である職場における 職場コミュニティに実質的な責任を与える必要があるとする。 我が社で言うならば、イノベーションクラブであったり、旅行会などのレクリエーション活動や 繁忙期におけるメンバー同士の休暇調整等である。 これらの運営がうまくいかなければ士気が低下するし、仮に運営がうまく行っても やらされ感では士気は向上しない。 なので、これらの活動に関わる責任は、職場コミュニティに任せるべきで、 意思決定の責任は、その意思決定の影響に直接関わるところに与えなければならない。 ドラッカーは、さらにこれらの活動は、働く人がリーダーシップを発揮し、責任を持ち、 認められ、学んでいくよい機会であるとする。 「職場コミュニティの自治は民主的でなくてよい。  民主的であってはならないかもしれない。  権限や任務は、日本企業やツァイスのように、年功によって決定してよい。  重要なことは、職場コミュニティの問題は自治でなければならないということである。  意思決定の責任は、その意思決定の影響に直接関わるところに与えなければならない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第3章 仕事と人間 13 責任と保障)