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■グローバル企業と国家■~ナンセンスな"良き市民"~

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、多角化の最後に、多国籍化である、グローバル化について触れている。 グローバル企業、日本では言わずと知れたトヨタ、ホンダ、ソニーなどだが、 不買運動などのニュースを目にする。 製品や企業に問題があるわけでもなくこのような事態は起こる。 国内企業の擁護や、経済政策や雇用労働環境への影響力などへの警戒が 主な理由だろう。 そこで、グローバル企業は進出国における"良き市民"を掲げる。 ドラッカーはこのことの誤りを指摘する。 つまり、その国の経済や市場を中心に考えかつ行動するということを 免罪符とすることが間違っている。 そもそもグローバル企業の基本的コンセプトは、 グローバル市場における資源の最適化にある。 例として、インドにおいてトヨタやホンダが現地の鋼板や労働者を使い、 現地の価格、販売形式で事業展開したことなどがあげられる。 この優位的戦略を放棄することは、本末転倒となるのだ。 「グローバル企業の行動は、何をしようと、 あるいは何をしなくとも政治的な問題となる。 グローバル企業は、政治的主権と経済的現実が もはや相容れないために問題とさる。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第9章 マネジメントの戦略 42グローバル化のマネジメント)     

■技術は分岐する本質を持つ。■~試験管や製図板の上で発生する。~

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”多角化”の問題点の、5つの外的要因。 ◆国の経済規模 ◆市場の論理 ◆技術 ◆税金徴収制度 ◆新市場の出現 2点目、3点目 ◆市場の論理 情報、通信、流通の発展により、市場は国家を超えてた。 この典型的なモデルがグローバル企業である。 ◆技術 強みを生かして、ターゲットを定めて製品を開発する際には、 そのために必要な技術が必要となる。 そしてその技術は、他の多様な市場や製品を生み出す技術を さらに生み出していく。 一つの技術がさまざまな技術を生み出し、製品を作り出し、事業を作り出す。 多角化され、やがてコングロマリットを作り上げる。 ドラッカーはこの多角化は、計画して発生するものではないと述べる。 「この多角化は計画したものではない。  実験室の試験管の中や、設計技術者の製図板の上で発生する。  技術が技術を生み、事業の多角化がそれに従う。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第9章 マネジメントの戦略 41 多角化のマネジメント)