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■コミュニケーションの責任■~目的、目標、戦略の共有~

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5つの組織形態その5、 システム型組織 システム型組織の持つ3つの厳しい条件、 No2 ◆組織全体でのコミュニケーションが担保されること この組織は、様々な形の部門で構成されているので、 情報共有や意思決定などのルールが不明確になる。 このため、組織全体の持つ目的、目標、戦略などが 構成部門の全員に理解されずらくなる。 この組織には、有効なコミュニケーションが必須なのだ。 このために、組織全体の各部門が、コミュニケーションの成立に 責任を持たなければならない。 コミュニケーションは人体における神経伝達物質のごとく、 組織にとっての生命維持装置と言える。 ドラッカーは、この多様性という特色を持つ組織形態ゆえに、 あらゆる種類の疑問とアイデアが受けつけられ、注意して聞かれ、 重視され、検討され、理解され、結論を出されなければならないとする。 「コミュニケーションについて、  組織の構成単位のすべてが責任を持たなければならない。  システム全体の基本的な目的、目標、戦略が全員に理解されるよう  最大の注意を払わなければならない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第7章 マネジメントの組織 34 五つの組織構造)     

■コミュニケーションは組織のあり方■~われわれのなかのもう一人へ~

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ドラッカーは、目標管理を一つの例としてあげた上で、 経験共有こそがコミュニケーションの成立には不可欠だと言明した。 組織の中でのコミュニケーションは、他人に対して 何かを伝えようとするものではない。 同じ組織に働く人達は、経験の共有を通して価値観や知覚を相互理解し、 ”私とあなた”ではなく”われわれ”となる。 このことにより、コミュニケーションは組織の有効性を作り上げていくのだ。 人体における神経伝達物質のごとく、組織にとってコミュニケーションは その生命維持装置として働くと言える。 「コミュニケーションは、私からあなたへ伝達するものではない。  それは、われわれのなかの一人から、  われわれのなかのもう一人へ伝達するものである。  組織において、コミュニケーションは単なる手段ではない。  それは組織のあり方である。」 (6章 マネジメントの技能  28 コミュニケーション)