■ファシズムの社会有機体説■~経済的な調和を説く~
おはようございます。 雲の合間から陽射しの差す 川崎の朝です。 世論調査で安倍政権の不支持が 初めて支持率を上回った。 憲法違反の安保法案を、 説明不足のまま推し進めようとしている。 という実感の反映だろう。 世論調査は、質問の仕方で 結果が左右されるものだが、 このところの結果は明確だ。 そんな中だが、安倍さんは 今週中にも採決を強行するのか。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ しかしドラッカーは、それら非経済的な報奨は、 問題の緩和に役立っても、 解決し、消滅させることはできないとする。 異なる階級には異なる位置づけと 役割が残るという実態が、 階級間の調和を説く社会有機体説が 再び登場してくる理由である。 この社会有機体説は、 非経済的な不平等を正当化するために、 各階級はそれぞれの経済的な機能において 同じように重要な存在であることを説くだけである。 ところが、ファシズムの社会有機体説においては、 経済的な不平等を相殺するために、 非経済的な社会的価値、 位置づけと役割を実際につくり出す。 「今日の全体主義理論においては、 諸々の階級は相互に補完し合うべき 経済単位とされるだけではない。 それぞれの経済的な役割、貢献、必要性とは関係なく、 それぞれが実際に独立した社会的位置づけ、 役割、存在とされる。」 ~『イノベーターの条件』 (2章 経済至上主義は人を幸せにするか)