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■スターを生むために使う■~無能を並にすることは無駄~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝。 今日は立冬、秋は深まってます。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ フィードバック分析で明らかになる行うべきこと、 その七。 ”努力しても並にしかなれない分野に無駄な時間を使わない” こと。 弱みを使って何かを行うことはできない。 強みでしか行うことはできない。 何もなし得ない弱み、つまり”無能”を 普通の水準にするためには、 大変なエネルギーを必要とする。 ドラッカーは、そのようなエネルギーは、 ”強み”に対して使うべきであるとする。 「無能を並の水準にするには、  一流を超一流にするよりも、  はるかに多くのエネルギーを必要とする。  しかるに、多くの人たち、組織、  そして学校の先生方が、  無能を並にすることに懸命になっている。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part3 自らをマネジメントする  第2章 自らの強みを知る)

■経済発展のための唯一の原動力■~生産性の爆発的増大~

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おはようございます。 青空の見えない朝が続く川崎。 学校の夏休みも始まった3連休中日、 東京地方の天気は今日も不調です。 川内原発が再稼働に向けたスタートが切られた。 福島原発は未だコントロールされていない状況の中、 一気呵成に原発再稼働に向かってしまうのか。 ここでも、国民の意思が疎外されている。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 第二次大戦までの、イギリス、アメリカ、ドイツは、 新技術におけるリーダーシップによって勃興し、 日本、韓国、台湾、香港、シンガポールなどの アジア諸国は、テイラーの訓練によって勃興した。 これらの国々は、この訓練の成果として、 工業化以前の低賃金の労働力に対し、 世界一流の生産性を与えることができた。 第二次大戦後、テイラーの方法論を基礎におく訓練は、 経済発展のための唯一の原動力となった。 機械化は生産能力の増大をもたらしていたが、 働く者白身は、生産性を向上させていなかった。 テイラー以降、肉体労働者の生産性が 年率3.5%ないし4%で伸び始め、 18年で倍増するに至った。 この前例のない生産性の伸びが、 先進国における生活水準と生活の質の向上をもたらすとともに、 働く者の自由時間の増大をもたらした。 「仕事への知識の適用が、生産性を爆発的に増大させた。  物を作ったり運んだりする労働者の能力は、  数百年にわたってまったく進歩していなかった。」 ~『プロフェッショナルの条件』   (1章 ポスト資本主義社会への転換)

■受益者は、資本家ではなく労働者■~豚と呼ぶのが口癖だった。~

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おはようございます。 今朝も薄暗い川崎です。 明日から三連休、夏休も始まりますね。 天候の急変にお気を付けください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ テイラーは、分析によって得られたマニュアルどおり仕事をすれば、 誰でも第一級の工員としてその賃金を保証されることとなり、 それまでの熟練労働者の賃金を得られるようになるとした。 この時代のアメリカでは、 兵器工場と造船所の労働組合が尊敬の的だった。 テイラーの考えは、この労働組合に対する正面攻撃となり、 彼らはテイラーへの非難中傷だけでなく、 作業分析の禁止を法制化させた。 彼は、資本家を豚と呼ぶのが口癖だった。 労働組合を怒らせただけでなく、 資本家とも敵対した。 ”科学的管理法の最大の受益者は、 資本家ではなく労働者でなければならない” とした。 資本家の怒りを買ったのは、 仕事の分析は、少なくとも労働者の意見を聞いて 行うべきであるとしていたところにもあった。 この経営者への要求は、資本家にとっては、 異教とも呼べるものであり、 彼は、扇動家、社会主義者として攻撃されることとなった。 「工場における権威は、所有権ではなく  知識の優越性に基づかなければならないとした。  言い換えると、今日われわれが  プロの経営者と呼ぶものを要求した。」 ~『プロフェッショナルの条件』   (1章 ポスト資本主義社会への転換)

■労働者のための生産性向上■~調和ある社会をつくること~

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おはようございます。 雲のせいか、暗い川崎の朝。 LINEが秋に上場予定で、総額1兆円規模。 関連株価も上昇するだろう。 ふた昔前にNTT上場で、わずかにしろ、 おいしい思いをした人は多いだろう。 そこには実態価値があった。 しかしLINEの実態価値はどうだろう。 ICTは技術発展のスピードが速い、 消費者の選好基準の移ろいも早い。 バブルに踊らされないように。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ アメリカ人、フレデリック・ウィンスロ・テイラーは、 仕事そのものの研究、分析に知識を応用した。 彼は、資本家と労働者の間の憎しみをみて、 この分析にとりかかった。 そして、彼は、マルクス達が見なかったもの、 すなわち労使対立が無用であることを見た。 労働者がより多くの収入を得られるようにするために、 生産性の向上に取り組んだ。 企業のための効率向上や、 資本家のための利益ではなかった。 生産性向上の成果を受けるべき者は、 資本家ではなく労働者であるとの考えを貫いた。 ドラッカーは、今日のところ、 この考えにもっとも近かったものは、 第二次大戦後の日本の経営者と 労働組合だけであるとする。 「彼の動機は、資本家と労働者が、  生産性の向上に共通の利益を見出し、  知識を仕事に適用することによって、  調和ある社会をつくることだった。」 ~『プロフェッショナルの条件』   (1章 ポスト資本主義社会への転換)