■労働者のための生産性向上■~調和ある社会をつくること~
∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
アメリカ人、フレデリック・ウィンスロ・テイラーは、
仕事そのものの研究、分析に知識を応用した。
彼は、資本家と労働者の間の憎しみをみて、
この分析にとりかかった。
そして、彼は、マルクス達が見なかったもの、
すなわち労使対立が無用であることを見た。
労働者がより多くの収入を得られるようにするために、
生産性の向上に取り組んだ。
企業のための効率向上や、
資本家のための利益ではなかった。
生産性向上の成果を受けるべき者は、
資本家ではなく労働者であるとの考えを貫いた。
ドラッカーは、今日のところ、
この考えにもっとも近かったものは、
第二次大戦後の日本の経営者と
労働組合だけであるとする。
「彼の動機は、資本家と労働者が、
生産性の向上に共通の利益を見出し、
知識を仕事に適用することによって、
調和ある社会をつくることだった。」
~『プロフェッショナルの条件』
(1章 ポスト資本主義社会への転換)
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