■孤高を保つ■~調和ではなく成果を求める。~

∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬


ドラッカーはさらに強みによる人事について指摘する。

一流のチームをつくる者は直接の同僚や部下とは親しくしない。
”好き嫌いではなく何をできるか”で人を選ふ。
このことは、調和ではなく成果を求めるということを意味する。
そのため彼らは、仕事上近い人間とは距離を置く。

ドラッカーは歴史上の人物を例に挙げる。
・リンカーンはスタントン陸軍長官その他との親密な関係を絶ってから成果をあげるようになった。
・フランクリン・D・ローズヴェルトもモーゲンソー財務長官を含め、閣内では誰とも親しい関係をもたなかった。
・マーシャル将軍やアルフレッド・P・スローンも、仕事の上では誰とも親しくしていなかった。


 「彼らはみな心の温かい人たちだった。

 友情を育む能力に恵まれた人たちだった。

 しかし友情は仕事と切り離す必要のあることを知っていた。

 彼らは好きかどうかは仕事に聞係のないことであるとした。

 孤高を保つことによって多様性に富む

 強力なチームをつくっていた。」

~ピーター.ドラッカー『経営者の条件』

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