■テイラーの予言■~成果は労働者の分け前~
∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
生産性の爆発的な向上により、
労働者の医療や教育への費用も増大した。
テイラーの予言どおり、生産性の伸びのほとんどは、
マルクスのいうプロレタリアの分け前となった。
ヘンリー・フォードは、低価格車T型フォードを世に出したが、
この「低価格車」というのは、他社の自動車の価格と比べての話にすぎず、
当時の工場労働者にとっての、3年から4年分の収入に相当した。
今日、アメリカ、日本、ドイツにおいては、より短い労働時間で、
低価格車8台分の年収を得ている。
「生産性の伸びの成果は医療や教育にも現れた。
かつてGNPのほとんどゼロ%だった医療費が、
先進国では8%からて10%に増大した。
GNPの2%だった教育費が、
10%以上に増大した。」
~『プロフェッショナルの条件』
(1章 ポスト資本主義社会への転換)
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