■「株主資本主義」の嘘■~事業にとって有益か否か~
おはようございます。 雲の多い、梅雨空の川崎の朝です。 少子高齢化は”すでに起こった未来”で、数十年来の課題だ。 しかし未婚化、非婚化の増加が止まらない。 NHKによると、生涯未婚者が平成22年には50才代男性2割、女性1割に達した。 原因は、不安定雇用や低所得などの経済的理由が重たい。 少子高齢化防止のためには、出産奨励等の女性向け対策よりも大きな課題だ。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、有能なリーダーが持つ二つめの習慣は、 なすべきことが「自分の仕事なのか」を問うことだとした。 そして三つめの習慣は、「不得手なことは、決して自ら手がけない」ことだとする。 考えるべきは、自ら行う仕事が、事業にとって有益か否か、なのだ。 ドラッカーは、事業への有益性に関して、株主の存在についての問題を提起する。 「株主利益の最大化」というお題目を声高に唱える企業はよく目にする。 もちろん投資は企業活動の源泉として重要な資金である。 そしてその多くの株主は、企業の育成支援よりも目先の利ザヤ、 自分自身の利益のみを目的にする。 しかし、事業にとっての利益は”顧客にとっての利益”に等しい。 つまり、顧客の利益なく企業の利益はあり得なく、 顧客満足なく企業は存在できないのだ。 ここにしっかりと軸足を置かなければならない。 「事業にとって、あるいは経営にとって、 最優先すべきは決して株主ではありません。 経営者が自身や株主の利益を考え始めたら、 決して事業がうまく回転していくことなどありえないのです。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーの遺言」 (第5章 経営とは?リーダーとは?)