■理論と分析の両面で才能豊か■~リカード以来の大経済学者~
おはようございます。 薄っすらと雲が空を覆う川崎の朝です。 昨日も夕立がありましたが、今日もありそうですので、 お気を付け下さい。 金曜日、今日も一日健やかにお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ウィーン大学経済学部は、 学生も優秀で、たとえばミーゼスが アネッテの同級だったが、 スーパースターは、 理論と分析の両面で才能豊かな アネッテのほうだった。 ミーゼスはオーストリア学派の経済学者で、 リバタリアン思想家として、後には著名な学者となった。 そのミーゼスさえ、アネッテの優秀さは認めており、 後の1950年代、ミーゼスがすでに 大御所になっていた頃、 ドラッカーも同じニューヨーク大学で 教鞭を執っていた。 彼女は、ある意味では当然のことながら、 ドラッカーを経済学の本道から 逃げていった者と見ていたようで、 あまり顔を合わせることもなかったが、 あるときエレベーターでミーゼスと一緒になった時、 彼は振り返ってこう言った。 「君はアネッテを知っていたんじゃないかね。 男で、環境さえ恵まれていたら、 リカード以来の大経済学者になっていたと思うよ」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 2章シュワルツワルト家のサロンと「戦前」症候群)