■官僚と戦うオンブズマン役■~二〇世紀文明の犠牲者~
おはようございます。
今朝も晴れ、少し冷えていますが、
日中はぐっと暖かくなりそうです。
昨日、緊急事態宣言が発布された。
伝家の宝刀が実質はたけみつでしかないことは、
あらかじめ喧伝されていたが、
このことは、パニックの緩和効果が
一時的に期待できるかもしれないが、
より致命的な課題である緊張感の緩みを生むんでしょう。
時間をかけた割には準備不足、
というか、明らかに優先順位が間違っている。
水曜日、今日も一日健やかにお過ごし下さい。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ゲーニアは社会奉仕活動に注力したが、
やがて彼女は、官僚主義と戦う
オンブズマンの役を果たすようになった。
戦前には、パスポート、身分証明書、
就労許可証、出生証明書などは
必要なかったが、
突然、書類を持たない者は
人間でさえないことになった。
しかもウィーンには、
ロシア革命の難民、
ブタペストの共産テロと
それに続く白色反動テロの難民、
帰国の途を閉ざされた戦争捕虜、
除隊証明書のない帰還兵等々の
書類を持たない者が溢れ返っていた。
「いつの間にか、
彼ら二〇世紀文明の犠牲者が
頼りにし始めたのが、
シュワルツワルト・スクールダウンの
小さな事務所に陣取るゲーニアとなった。」
~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 2章シュワルツワルト家のサロンと「戦前」症候群)
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