■女性のためのギムナジウム■~良家は娘を大学にやらない~



おはようございます。

小雨がそぼ降る川崎の朝です。

今日は一日雨、
気温以上に寒く感じる天候になりそうです。

今日から週末まで、テレワークにします。

水曜日、今日も一日よろしくお願いします。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬

ギムナジウムとは、
7年制または9年制(10~19歳)の
大学進学を前提とした中等教育機関のことだが、
女性は入ることができなかった。


オーストリアでも法律上は女性であっても、
大学入学は可能であったが、
現実には無理だった。


そもそも、いわゆる良家は娘を
大学にやろうとしなかった。

ドラッカーの母は、
ゲーニアより歳下の孤児だったが、
大学受験の準備をしようとしたところ、
ただちに母の後見人が、
サンスクリット語研究者の大学教授を
家庭教師に頼んでしまったという。

後見人としては、
教育の機会は与えているということで、
その説明としては次のとおりであった。


「学校の先生になりたいわけではないでしょう。

 きれいで若くてお金があるのだから、

 その必要はありません。

 大学など出て若い男を怖がらせてはいけません」



~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 2章シュワルツワルト家のサロンと「戦前」症候群)



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