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■放棄できない仕事■~もっとも傑出した者~

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トップマネジメントの6つの役割 【儀礼的活動】 地域などで行われる行事や夕食会への出席などの儀礼的な役割で、 特に規模の小さい中小企業のトップマネジメントにとっては 手間暇がかかるが、他の人にはできない役割である。 【著しく悪化した問題に取り組む。】 企業が重要な困難にあったとき、その問題に取り組むのは経験、知恵、能力に 優れたトップマネジメントが対応しなければならない。 これは、道義的というよりも、法的な責任もある。 「有事には、もっとも経験があり、もっとも賢明で、  もっとも傑出した者が腕をまくって出動しなければならない。  法的な責任もある。  放棄することのできない仕事である。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第8章 トップマネジメント 37 トップマネジメントの役割)     

■ドイツ銀行物語■~トップマネジメントとは権力か?~

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本日から、Part3、マネジメントの戦略のパートに入る。 まず、トップマネジメントつまり、事業の執行責任者の仕事と組織を分析する。 ドラッカーは、1870年代のドイツ銀行の成功プロセスを例に挙げる。 ドイツ銀行で行われたことは、まず銀行の活動を分析すること、 次に、それぞれの活動をトップマネジメントのメンバーに責任を持たせたことであった。 そして、少数の専門スタッフからなる役員室を創設した。 ここでの役割は、 ◆トップマネジメントのメンバー全員に他のメンバーの行った意思決定と活動を周知徹底させること ◆銀行全体の将来ビジョンの素案を作成すること ◆主な投資すべてについてフォローすること である。 ドラッカーはこのドイツ銀行の例から、トップマネジメントに関する3つの教訓を示す。 「トップマネジメントとは権力か。  ボスの別名か。特有の仕事というものはあるのか。  あるのであれば、それは何か。  いかなる構造を持つか。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (Part3 マネジメントの戦略 36 ドイツ銀行物語)