■「責任」の組織化■~民主的マネジメントではない。~
おはようございます。 暖かな朝を迎えた川崎。 穏やかな日曜日になりそうですね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ IBMが行った、 組織に関するイノベーションの二つ目。 ドラッカーは、1940年にIBMが 最初のコンピュータを開発したときに 偶然に起こった、 とする。 このとき需要が多かったため、 生産技術の整備が終わらないうちに 生産を開始しなければならなくなった。 この非常事態に当たって、 生産は、生産現場において、 技術者と技能者が 協力して対応に当たった。 その結果、きわめて優れた生産技術が 生み出される結果となった。 安く、速く生産できるようになっただけでなく、 技術者たちが生産性の高い優れた仕事ぶりを示した。 これらの例は、民主的マネジメントでも、 参加型民主主義でもない。 日本企業ではボスは明確に存在し、 アッベもワトソンも自らの決定を 押しつけることを躊躇しなかった。 これらは何を示しているのか。 「家族的マネジメント、 参加型マネジメントなどの自称万能薬を含め、 これまでの理論のほとんどは、 「権限」の組織化に焦点を合わせてきた。 これに対して、日本企業、ツァイスのアッペ、IBMのワトソンは、 働くことのマネジメントの基礎として 「責任」の組織化を行った。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 12 人と労働のマネジメント」