■心理的支配とは■~心理学の濫用、知識の自殺~
おはようございます。
今朝も快晴の川崎、一日晴れるようですね。
明日あたりから、少し気温の緩む日が訪れそうですね。
----------------------
∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
産業心理学は、マグレガーのY理論を主軸として
自己実現、創造性、人格を唱える。
ドラッカーは、その中身は心理操作による支配であり、
その前提は、X理論のものである、
とする。
そして、
人は弱く、病み、自らの面倒を見られず、
恐れ、不安、抑圧に満ちた存在である、
と続ける。
したがって、人というものは
彼自身のために支配されなければならず、
飢えの恐怖や物質的な報酬によってではなく、
疎外の恐れや安定への希求によって
支配されなければならない。
たしかに、これはX理論よりも進化しており、
かつてのアメとムチはキメのあらい強制にすぎない。
しかしいかに進化したといっても、
これが支配であることには変わりない。
「そのような支配は、
進化していると否とにかかわらず、
心理学の濫用である。
心理学によって人を支配し操作することは、
知識の自殺である。
嫌悪すべき支配形態である。
かつての主人は、奴隷の肉体を支配することで満足していた。」
~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 12 人と労働のマネジメント」
コメント