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■目的を仕事に転化する■~「事業の定義」を考える。~

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おはようございます。 今朝も窓から 心地良い風が入る涼しい川崎です。 しかし、日中は油断禁物、 十分にご注意を! ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 マネジメントたるものは、 人間の強みを生産的なものにし、 弱みを意味のないものに しなければならないとした。 そして、そのために、 次のことを行わなければならないとする。  ・目標を明確にし、「事業の定義」を考え抜く。  ・組織が行うことと、行わないことを   決定するうえで必要な前提条件明らかする。  ・組織の目的を実際の仕事に転化するうえで   必要となる戦略について考え抜く。  ・組織にとっての価値、報酬と罰、気風と文化を確立する。 「あらゆる組織において、  マネジメントたるものは、  自らの組織とその目的、  価値、環境、市場、強みを  知らなければならない。  仕事としてのマネジメント、  体系としてのマネジメントを  知らなければならない。」 ~『イノベーターの条件』 (3章 20世紀の変化の本質は何か)

■マネジメントの意味が変わった。■~組織社会であるがゆえに、、~

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おはようございます。 立秋過ぎて、今朝は窓から 心地良い風が入ってきます。 70年前の1945年8月9日午前11時02分、 長崎に原爆が投下され、 15万人もの犠牲者を出した。 一方、国会で安保法案の議論が進んでいる。 そんな中、自衛隊による核兵器の輸送について、 法理上は可能だが、 運用として、総理大臣があり得ないと 言っているので問題ないと、 安倍さんは目くじら立てて、 野党議員の質問に答えた。 中学生でも失笑するロジックだろう。 戦争犠牲者の方々の顔や言葉を、 思い描き議論を進めなければならない。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 知識労働者は組織のニーズを学び、 組織は知識労働者のニーズ、要求、期待を学ぶ という相互依存関係となるとした。 そして、知識社会について、 もう一つ明らかなことがあるとする。 それは、知識社会は、 マネジメントが中心的な機関となる ということである。 マネジメントが議論され始めたころは、 企業のマネジメントが中心だった。 しかしこの50年間に、マネジメントとは、 あらゆる種類の組織に必要な機関であることが 明らかになった。 どの様な組織であっても、 またどの様な目的を持っているにせよ、 すべてマネジメントを必要とする。 「マネジメントたるものは、  組織のなかの  それぞれ異なる知識をもつ人間同士が  共同で成果をあげられるように  しなければならない。  人間の強みを生産的なものにし、  弱みを意味のないものに  しなければならない。」 ~『イノベーターの条件』 (3章 20世紀の変化の本質は何か)

■知識労働者を必要とする。■~知識労働のマーケティング~

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おはようございます。 今日は立秋、 残暑お見舞い申し上げます。 厳しい暑さはまだまだ続きますので、 お気を付けください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 知識労働者は従業員であると共に 資本家であるとした。 マルクスは、肉体労働者は 生産手段を所有できないために、 疎外された存在であることを洞察した。 労働者は蒸気機関を所有できず、 資本家が、蒸気機関を所有し支配する。 また、肉体労働者は、 資本家から必要とされる以上に、 資本家を必要とした。 そのため、工場労働者は常に過剰となり、 労働者の賃金を水準以上にすることは 不可能であった。 しかし知識社会では、逆に、 知識労働者が組織を必要とするよりも 組織の方がはるかに知識労働者を 必要とすることを 前提としなければならない。 卓越した知識労働者を確保するために、 組織は、知識労働について マーケティングを行う必要がある。 そして、知識労働者は組織のニーズを学び、 組織は知識労働者のニーズ、要求、期待を学ぶ という相互依存関係となる。 「ところが知識社会では、  最大の投資は機械や道具ではない。  知識労働者自身が所有する知識である。  知識労働者の所有する知識がなければ、  いかに進歩した高度の機械といえども  生産的にはならない。」 ~『イノベーターの条件』 (3章 20世紀の変化の本質は何か)

■組織との新しい関係■~消費と投資の合体~

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おはようございます。 今朝も真っ青な空が 広がる川崎の朝です。 猛暑日連続記録更新中。 この猛暑の中、甲子園はさらに暑い。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ほとんどの人間は、 自らの生活と働くための能力を 組織に依存するようになったとした。 知識労働者は、そのほとんどを 組織の従業員として過ごす。 彼らは組織から雇用され、給与や報酬をもらい、 また解雇されうる身である。 しかしドラッカーは、 彼らは従業員であると共に 資本家であるとする。 賃金の一部を年金として積み立て、 年金基金として、投資財源となる。 この年金基金が、今日の知識社会では 主たる供給源となっている。 「彼らは組織から給与や報酬をもらう。  雇用された身であり、解雇されうる身である。  法的には従業員である。  しかし、集合的には今や資本家である。  年金基金あるいは諸々の貯蓄を通じて、  生産手段を所有する。」 ~『イノベーターの条件』 (3章 20世紀の変化の本質は何か)

■能力や生計の資としての組織■~組織のために働く。~

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おはようございます。 今朝も真っ青な空が 広がる川崎の朝です。 猛暑日連続記録更新中。 今日は70年目の広島「原爆の日」、 犠牲者の方々に、黙とう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 社会は、知識社会になるとともに 組織社会となったとする。 そして、ほとんどの人間は、 自らの生活と働くための能力を 組織に依存するようになったとする。 例えば、弁護士等の法律専門家も 組織にサービスを提供するという形で、 組織のために働く。 しかし、それらのサービスを提供する者も、 法律事務所や弁護士事務所という形で、 今日ではますます組織化されている。 知識社会とは、ほとんどあらゆる社会的機能が、 組織のなかであるいは組織によって 遂行される組織社会である。 「ほとんどの人間が、  組織において組織のために働き、  成果をあげる能力や生計の資を  組織に依存するようになった。  ほとんどの人間が、  組織の従業員として、組織のために働く。 」 ~『イノベーターの条件』 (3章 20世紀の変化の本質は何か)

■知識社会は組織社会である。■~成果をもたらすのは組織~

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おはようございます。 猛暑連続記録更新。 今日も暑いですよ。 お気を付けを! ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 専門化した知識に、継続性を与え 成果をあげさせられるものは、 組織だけであるとした。 なので、専門家は組織との関わりを もたなければならない。 例えば、市場調査の専門家が行えることは、 データの作成だけであり、 そのデータを情報に転換し、 行動に結びつけるのは、 マーケティングや生産、販売の専門家である。 学者は、単独での研究で 成果をあげることはできるが、 学生への教育には他の専門家と 協力しなければできない。 「知識社会では、  成果をもたらすのは個人ではない。  個人は、成果の発生源というよりも  コストの発生源である。  成果をもたらすのは組織である。  知識社会は組織社会である。 」 ~『イノベーターの条件』 (3章 20世紀の変化の本質は何か)

■専門家は組織を必要とする。■~専門化による成果~

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おはようございます。 世論調査でついに、 安倍政権不支持が支持を上回った。 この結果について、幹事長は、 安倍政権の上から目線での振る舞いに 嫌気がさしてきているのではないか との見解を示した。 本質はそこではない。 この見解自体”上から目線”であろう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 知識は専門化することによって成果をあげ、 専門化するほど大きな成果をあげるとした。 そして、知識社会は同時に組織社会だとする。 知識労働者が必然的に 専門家にならざるをえないということは、 組織と関わりながら働くことを意味する。 知識労働者であり同時に組織労働者となる。 専門化した知識に、継続性を与え、 成果をあげさせられるものは、 組織だけである。   「専門化した知識は、  それだけでは成果をもたらさない。  外科医は診断がすんでいなければ  成果をあげられない。  診断は外科医が行う仕事ではなく、  外科医としての能力でもない。」 ~『イノベーターの条件』 (3章 20世紀の変化の本質は何か)

■知識は普遍である。■~競争の激しい社会~

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おはようございます。 安保法案審議が参議院で行われている。 専門家の多くが憲法違反としているなかで、 政府は憲法解釈の仕方の問題で、 憲法違反ではないとする。 この憲法解釈で運用が可能であるという考え方が、 揺るぎない基準であるはずの憲法を ないがしろしていると野党は問うている。 ”法的安定性”である。 黒と白の2色でオセロゲームは成立する。 そこに灰色のワイルドカードが登場すると ゲームにならない。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 知識社会では、知識の獲得と 分配の問題が、 政治の中心的課題になっても おかしくないとした。 そして、その知識社会は、 これまでのいかなる社会よりも 競争の激しい社会であるとする。 成果は知識に基づいて生み出され、 その知識は一人だけのものではない。 今日の知識は瞬く間に昨日の知識になり、 自分の知識は一瞬のうちに他人の知識になる。 これが競争社会を必然とする原理である。 その昔、農民の子は農民、漁師の子は漁師、 大工の子は大工にしかなれず、 自分の生まれた階層から脱出する機会はなかった。 しかし知識労働者は、自らが持つ知識が 初歩でも高度でも、少量でも大量でも、 本質的に彼らは専門家である。 ”知識は専門化することによって成果をあげる。 専門化するほど大きな成果をあげる。” 「知識は普遍であり、  成果をあげられないことの弁解ができなくなる。  恵まれない国というものがありえなくなる。  あるのは無知な国だけである。  このことは、あらゆる企業、組織、産業についていえる。  一人ひとりの人間についていえる。」 ~『イノベーターの条件』 (3章 20世紀の変化の本質は何か)

■教育ある人間とは何か■~最大の労働力、最大の階層~

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おはようございます。 今日も朝から暑い川崎です。 本格的な夏はすでに始まっていたが、 8月に入りなおさら厳しさを増している。 昨日も熱中症で死亡者が出た。 他人ごとと思ってはいけない。 今日も酷暑、熱中症と雷雨に 十分な注意を! ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 知識社会が出現しても、 知識労働者が過半数を占めるようにはならない。 しかし、先進国では、最大の労働力、 最大の階層となる。 そうではない国でさえ、 社会の性格を定め、主導権を握り、 形態を定めるものは知識労働者となる。 彼らは、正規の教育によって 位置づけと役割を得ることとなるため、 教育が中心的な位置を占める。 つまり、学校が重要な社会的機関となる。 この教育ある人間とは何かについて、 次のようなことについて、再定義する必要がある。 ・あらゆる人間がもつべき知識とは何か。 ・知識の組み合わせとは何か。 ・学ぶことや、教えることの質とは何か。 ドラッカーは、それらの問題が中心の課題となり、 政治的な課題とさえなるとする。 「知識社会では、知識の獲得と分配の問題が、  政治の中心に位置づけられると見ることさえ  突飛ではない。  それはちょうど、  われわれが資本主義時代と呼ぶことになった  最近の二世紀ないしは三世紀というもの、  財の獲得と分配が、政治の中心に  位置づけられたのと同じである。」 ~『イノベーターの条件』 (3章 20世紀の変化の本質は何か)