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■社会的機関としての組織■~成果と仕事に関わること全て~

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おはようございます。 うす曇りの川崎の朝です。 大晦日、いよいよ2017年とお別れ。 一年ごとに必ず繰り返し、今回が64回目、 イベント感はもう左程ないが、 一つの里程標として捉えています。 一年間お付き合いいただきまして ありがとうございます。 良いお年をお迎えください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 『マネジメント』最終回、昨年10月17日に2サイクル目をスタートし、 1年と2カ月余り、今回が最終回です。 ドラッカーの文書は読むたびに新しい発見がありました。 3サイクル目にはさらなる発見があるんでしょう。 さぁ明日からどうしようかなって頭を痛めています。 ありがとうございました。 ------------------------ マネジメントのパラダイムは変わった。 なにが変わったのか? 社会や経済、コミュニティの中心が、 技術や情報、生産性から”組織”に変わった。 組織とは、自ら行う活動が成果をあげ、 社会に何らかの貢献をするために 存在する社会的機関である。 そして、その社会的機関としての組織に 成果をあげさせるための道具、機能、機関が マネジメントである。 ドラッカーはさらに、このマネジメントが 責任を負うものは、 成果と仕事に関わること全てであるとする。 「今日の社会、経済、コミュニティの中心は、  技術でも、情報でも、生産性でもないということである。  それは、成果をあげるための社会的機関としての組織である。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (附章 マネジメントのパラダイムが変わった)

■成果は組織の外部にある。■~マネジメントと起業家精神はコインの裏表~

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おはようございます。 快晴、気持ちの良い青空が広がる川崎の朝です。 2017年もあと二日、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ マネジメントのパラダイム、 その前提についての誤り。 ▲事業経営上の前提  最後、  マネジメントの世界は組織の内部にあるか ドラッカーは、マネジメントが 組織の内部に焦点を合わせることは、 そもそも組織の本質と機能に反するとする。 組織の内部には、コストしか発生しない。 成果は組織の外部、つまり市場、 顧客からしか生まれず、 その市場、顧客は企業の意図に 無関係に変化する。 企業はこの変化を当然とし、 自ら変化を生み出さなければならない。 この変化への対応姿勢こそ、 起業家精神である。 このためにマネジメントが取り組むべき仕事は、 組織の外部における成果を明確にし、 それを実現するために手にする資源を 組織することである。 ドラッカーは、このことはマネジメントに 特有の機能であるとする。 「マネジメントを知らない起業家が  成功し続けることはありえない。  イノベーションを知らない経営陣が  永続することもありえない。  企業にせよ他のいかなる組織にせよ、  変化を当然とし、  自ら変化を生み出さなければならない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (附章 マネジメントのパラダイムが変わった)

■国境は制約条件にすぎない■~規定するのは、経済の実体~

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おはようございます。 青空が広がる川崎の朝です。 いよいと今年も後三日、 帰省ラッシュで混雑しそうですね。 お気を付け下さい。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ マネジメントのパラダイム、 その前提についての誤り。 ▲事業経営上の前提  その③   マネジメントの対象は国内にかぎられる。 かって、国の経済と政治の現実は一致し、 企業はその中で活動していた。 しかし現在、企業はグローバ経済の下で活動し、 国という単位が、企業戦略上も生産活動上も、 経済の単位ではなくなってきている。                     その中で、国境、国内法の規制等が企業にとって、 厄介の種にすぎなくなったと言える。   故に、マネジメントの対象も国境は一致しなくなった。 ドラッカーは、もはやマネジメントの対象を、 政治的に規定することはできないとする。 「今後前提とすべきは、  国境は制約条件にすぎないということである。  現実のマネジメントを規定するのは、  政治ではなく経済の実体である。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (附章 マネジメントのパラダイムが変わった)

■顧客にとっての価値■~経営戦略は、そこからスタートする。~

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おはようございます。 今日も晴天の川崎の朝です。 寒波が居座って極寒が続いていましたが、 今日あたりから少し緩む予報です。 大掃除には良い気候です、頑張りましょう。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ マネジメントのパラダイム、 その前提についての誤り。 ▲事業経営上の前提  技術と市場とニーズはワンセットである。 ドラッカーは、ノンカスタマーが顧客以上に 重要になったことを意味するとした。 さらに、企業は自らの製品やサービス、用途が、 自分たちが意図したどおりに市場に受け入れられると 考えてはならないと付け加える。 なにを中心にして考えるべきなのか? それは、顧客にとっての価値である。 顧客は、企業が提供していると 思っているものを買っているのではない。 たとえば、メガネを購入する顧客は、 価格を重視する人、デザインを中心に選ぶ人、 使い心地やメーカー重視など様々である。 いくら企業が自信をもって 作ったデザインの眼鏡であろうが、 価格が受け入れられなければ顧客とはならない。 また、フェラーリ社は移動手段としての 自動車を販売はしていない。 高級スポーツカーとしてのステータスを 提供している。 これは、企業が作る製品やサービスの 基盤となる技術や意図が、そのまま顧客に 受け入れられなくなったことを意味する。 ドラッカーは、企業の持つ技術や意図は 制約条件に過ぎず、 重要なことは、顧客が何を価値と考え、 家計全体の中で いくらその製品に代金を支払っていいかと 考えるかであるとする。 従って、企業の経営戦略は、 そこからスタートしなければならない。 「顧客は供給者が提供していると思っているものを  買っているのではない。  顧客にとっての価値は、  供給者にとっての価値や質と異なる。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (附章 マネジメントのパラダイムが変わった)

■マネジメントの範疇の見直し■~法的ではなく実体的に規定される。~

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おはようございます。 今日も快晴、寒い川崎の朝です。 今年も後5日、やり残しのないよう 少しずつ手を付けましょうか。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ マネジメントのパラダイム、 その前提についての誤り。 ▲事業経営上の前提  マネジメントの範囲は法的に規定される。 ドラッカーは、 ノンカスタマーの存在と、 その理由を知らなければならない、 とした。 続いて、マネジメントの範囲について、 指摘する。 かって、マネジメントとは 指揮命令であるとの前提にたっていた。 そのベースは調達側企業と サプライヤーの関係、系列にある。 購入側と、販売側の関係で、 その関係は対等ではなく、 サプライヤーが企業に 従属することによって成り立っており、 結果として、企業のマネジメントが サプライヤーに及ぶこととなる。 しかし、知識や技術は、 企業規模に関わりなく進歩する。 そして、企業が必要とする技術を持っているのは、 サプライヤー側である。 彼らこそが主役である。 ここで、系列の力関係に基づく 指揮命令の通用しない関係が 重要となってきている。 これは、マネジメントの範囲が、 法的にではなく実体的に 規定されるということを示している。 ドラッカーは、マネジメントは、 経済連鎖におけるあらゆるプロセスを対象とし、 その成果と仕事ぶりに焦点を 合わせなければならないとする。 「今日必要とされているものは、  マネジメントの範疇の見直しである。  あらゆるプロセスを対象としなければならない。  企業において、  それは経済的プロセスの全体でなければならない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (附章 マネジメントのパラダイムが変わった)

■なぜ顧客ではないのか?■~変化はノンカスタマーから~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝、冷えましたね。 今年も後わずか、元気に乗り切りましょう。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ マネジメントのパラダイム、 その前提についての誤り。 ▲事業経営上の前提  技術と市場とニーズはワンセットである。 ドラッカーは、 特定の知識や技術は、 特定の市場や顧客を 作る訳ではないとした。 それは、なにを意味しているのか? 企業は、今持っている技術や知識では、 ターゲットの特定は困難であることを意味する。 企業がシェア30%を確保することは難しいが、 このことは、逆に言うと、 70%以上は未だ顧客に なっていないことを示している。 しかし、多くの企業は、 この手付かずのノンカスタマーが 市場の70%を占めているという 事実に気付かない。 なぜ自社にとっての顧客ではないのか、 なぜノンカスタマーなのか、 この理由を知らなければならない。 そうでなければ、いつの間にか顧客や市場は変化し、 ノンカスタマーが増加しているという状況となってしまう。 「自分たちにとってのノンカスタマーが、  なぜノンカスタマーのままでいるのかを  知る者はさらに少ない。  しかるに、変化は常にノンカスタマーから起こる。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (附章 マネジメントのパラダイムが変わった)

■基本的な資源は情報である。■~技術と市場とニーズの依存関係~

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おはようございます。 晴天の下、冷え込んだ川崎の朝です。 今年の最終月曜日、今週もよろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ マネジメントのパラダイム、 その前提についての誤り。 ▲事業経営上の前提  技術と市場とニーズはワンセットである。 次にドラッカーは、技術や情報と マーケットの関連について指摘する。 例えば、かつて、印刷技術は文学作品や、 ニュースなどの文字情報のために発展した。 しかし、今や、医療分野やチップ配線など 多岐にわたる。 また文字情報も、今やデジタル化が トレンドである。 このように、特定の産業と、特定の技術が ワンセットで依存し合うことはことはないのだ。 あらゆる技術や知識が、 あらゆる産業にとって重要であり、 重大な関わりを持つことを 前提としなければならない。 「情報は特定の産業や企業が独占しうるものではない。  情報の使い道は一つではない。  使い道のほうも、特定の情報にこだわることはない。  依存しきることはない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (附章 マネジメントのパラダイムが変わった)

■中心となるべきものは成果■~命令と服従ではなく対等な関係~

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おはようございます。 雲が多い川崎の朝、メリークリスマスですね。 冬の寒空、夜には雨の予報も、 暖かくしてお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ マネジメントのパラダイム、 その前提についての誤り。 ▲組織運営上の前提  続き。唯一絶対の人のマネジメントの仕方がある。 ドラッカーは、知識労働者の動機づけは、 ボランティアの動機づけと同じだとした。 そして、彼らは、仕事上のパートナーとして マネジメントしなければならない、 とする。 パートナーシップとは、 命令と服従ではなく、対等であり、 そこには理解が必要となる。 何を理解するのか? 相手が何を望み、何を価値とし、 目的は何か、成果は何かについての理解である。 組織の思いではなく、 相手の思いが中心となる。 つまり、これは、仕事を マーケティングすることを意味する。 ドラッカーは、 問題は人の働き方についての マネジメントの仕方ではなく、 一人ひとりの人間の強みと知識を生かし、 成果を上げるようにリードすることにあるとする。 「理論においても実務においても、  問題は、成果についてのマネジメントの仕方である。  ちょうどオーケストラやフットボールの中心が  音楽や得点であるように、  人のマネジメントの中心となるべきものが成果である。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (附章 マネジメントのパラダイムが変わった)

■知識という生産手段■~組織を移る力を持つ。~

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おはようございます。 天皇誕生日の土曜、 快晴の川崎の朝です。 今日はいく分気温高め、 大掃除には適した一日になりそうです。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ マネジメントのパラダイム、 その前提についての誤り。 ▲組織運営上の前提  唯一絶対の人のマネジメントの仕方がある。 ドラッカーは、働く者の多くは、 知識という生産手段を持つ 高度の知識労働者だとする。 そして、上司と部下の関係は、 オーケストラの指揮者が チェロを演奏できないのと同じように、 部下の代わりの仕事を行うことはできない。 従って、上司は部下に対して 力を発揮させるべく動機付けを行う必要がある。 ドラッカーは、 この知識労働者への動機づけは、 ボランティアの動機づけと同じで、 次の特徴を持つとする。  ▽報酬ではなく、仕事そのものから満足を得なければならない。  ▽挑戦の機会が与えられなければならない。  ▽組織の使命を知り、それを最高のものとし、   自らが組織に貢献できなければならない。  ▽よりよい仕事のための訓練を受けられなければならない。  ▽成果を理解できなければならない。 「つまるところ、フルタイムの従業員さえ、  これからはボランティアのように  マネジメントしなければならない。  有給ではあっても、彼らには組織を移る力がある。  実際に辞めることができる。  知識という生産手段を持っている。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (附章 マネジメントのパラダイムが変わった)

■唯一絶対のマネジメント■~非生産的な結果をもたらすもの~

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おはようございます。 今日は冬至、夜明けが遅く、日の入りが早い 一番昼間が短い一日です。 寒さも本格化、冬本番突入そんな金曜日、 暖かくしてお出かけください。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ マネジメントのパラダイム、 その前提についての誤り。 ▲組織運営上の前提  ③唯一絶対の人のマネジメントの仕方がある。 ドラッカーは、 この”唯一の正しい方法があるはず” という考えの前提には 次の二つの前提があるとする。  ▽すべての働く者は、フルタイムの従業員である。  ▽すべての働く者は、上司の指示によってのみ働く。 これらは、今日ではいずれも無効である。 働き方は、パートタイム、派遣、 アウトソーシング等多種多様で、 その多くが上司の指示ではなく、 自らの判断で仕事を行う知識労働者である。 「人とそのマネジメントについての前提ほど、  頑固に守られているものはない。  これほど現実に反しているだけでなく、  非生産的な結果をもたらしているものはない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (附章 マネジメントのパラダイムが変わった)

■仕事に合った組織構造■~あくまでも仕事の道具にすぎない。~

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おはようございます。 青空が広がる川崎の朝、冷え込みましたね。 今年もあと十日、何かと気忙しくなりますが 風邪など引かないようお気を付け下さい。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ マネジメントのパラダイム、 その前提についての誤り。 唯一絶対の組織構造はないが、 そこには守るべき原則がある。 さらにドラッカーは、この原則は、 何をなすべきかではなく、 何をなすべきでないかを教えるとする。 そして、この組織の原則を建築基準に例える。 建築基準は、どの様な建物を建てるかではなく、 どの様な建物を建ててはいけないかの 制約条件を示している。 この点が組織の原則と似ている点である。 組織構造はあくまでも仕事の道具なので、 仕事に見合った構造を選択しなければならない。 どの仕事に、いつ、どの組織構造を 選択するかの判断は、 それぞれの強み弱みを 知っておかなければできない。 ドラッカーは、必要なことは、 唯一絶対の組織構造の探求ではなく、 それぞれの仕事に合った 組織構造の探求であり、 発展であり、評価であるとする。 「生物にいろいろな組織構造があるように、  社会的な有機体である組織にも  いろいろな構造がある。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (附章 マネジメントのパラダイムが変わった)

■組織構造はフラットに■~コミュニケーション・ギャップを生む~

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おはようございます。 青空に雲がまばらにかかる川﨑の朝です。 快晴続きで乾燥してます。 火の元、喉元にお気を付け下さい。 今日も一日よろしくお願いします。 --------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ マネジメントのパラダイム、 その前提についての誤り。 唯一絶対の組織構造はないが、 そこには守るべき原則がある。 その第五 ◆階層の数は少なくしなければならない。 働く人はその所属する階層によって、 仕事や関心に違いがある。 それは当然のことであり、 そうでなければそれぞれが その階層独自の仕事を 遂行することは不可能である。 それぞれの階層の持つこの独自性は、 他の階層との間に不調和を生む。 階層の増加はこのような コミュニケーション・ギャップを 生み出す。 「情報理論が教えるように、  情報の中継点は雑音を倍加し  メッセージを半減させる。  したがって、組織構造は  可能なかぎりフラットにしなければならない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (附章 マネジメントのパラダイムが変わった)

■三人の主人を持つ奴隷■~ジャズバンド型のチーム型組織~

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おはようございます。 青空が広がる川崎の朝、 夜明けの陽射しが暖かく感じます。 昨日は、シーズン一番の冷え込み、 今日は幾分しのぎ易いようですが、 寒さ対策は万全に。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ マネジメントのパラダイム、 その前提についての誤り。 唯一絶対の組織構造はないが、 そこには守るべき原則がある。 ◆階層の数は少なくしなければならない。 ドラッカーは、 "三人の主人を持つ奴隷は自由人である"と比喩する。 奴隷が複数の主人を持つと、 その忠誠心は分散し稀薄となる。 また、板挟みになると、 いづれも選択できない状態を生む。 つまり、その奴隷は誰にも忠誠を 尽くす必要のない自由な立場となる。 ドラッカーは、 専門家の集まるチーム型組織が 失敗する原因はここにあるとする。 「三人の主人を持つ奴隷は自由人である  とのローマの格言こそ真理である。  忠誠の重複を避けるべきは、昔からの原則である。  板挟みになる。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (附章 マネジメントのパラダイムが変わった)

■責任がなければ暴走を生む■~成果を生まない権限~

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おはようございます。 初冬の青空が広がる川崎の朝です。 今期一番の冷え込み更新、 ついに零下の寒さ。 月曜日、寒さにめげずに頑張りましょう。 今週もよろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ マネジメントのパラダイム、 その前提についての誤り。 唯一絶対の組織構造はないが、 そこには守るべき原則がある。 その四つ目 ◆権限には責任が伴わなければならない。 権限を持つ人間は、その権限に対して 責任を負わなければならない。 権限とは、最終意思決定し、 その結果に組織の資源を使い、 実行することができる権力である。 では責任とはなにか? その決定事項、資源、実行および その結果に対する責任である。 つまり、成果を生む出さなければならない という責任であり、 成果を生み出せない結果についての責任を 一身に受けなければならないのだ。 ドラッカーは、責任の伴わない権限は 成果を生まないばかりか、暴走を生むとする。 「責任の伴わない権限に正当性は無い。  それは、権限の伴わない責任についても同様である。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (附章 マネジメントのパラダイムが変わった)

■危機にあっての指揮者■~最終的な意思決定者~

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おはようございます。 今朝は快晴、寒い川崎の朝です。 早いもので、今年もあと二週間、 風邪など引かずに元気に過ごしましょう。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ マネジメントのパラダイムの 前提についての誤り。 組織には唯一絶対の組織構造はない。 しかしそこには守るべき原則がある。 その三つ目 ◆組織には最終的な意思決定者が いなければならない。 例えば会社ビルで非常ベルが響き、 もうもうと煙が流れてくる。 または、お店のカウンターで 刃物を持った覆面男が、 金を出せ!と怒鳴っている。 まさかこの時に従業員全員集まって会議を開いて、 対策を考えようとはならないでしょう。 意思決定のプロセスでは、 様々な意見が出されなければならないが、 このような緊急事態においては、 全責任を担う指揮者が最終意思決定を行い、 組織全体がそれに従うことが必要になる。 「組織には最終的な意思決定者がいなければならない。  危機にあっては、その者が指揮をとる。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (附章 マネジメントのパラダイムが変わった)

■組織は透明でなければならない。■~何をなすべきかを知る~

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おはようございます。 雲の多い空に段々と日が差し始め、 明るくなってきました。 雨の予報でしたが、降らなそうですね。 週末をお楽しみ下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ マネジメントのパラダイムの前提についての誤り。 ドラッカーは、 組織には唯一絶対の組織構造はない、 とした。 そして、そこには守るべき原則がある、 とする。 その二つ目 ◆組織は透明でなければならない。 誰もが組織の構造を知り、 理解できなければならないが、 多くの組織でこの原則が 守られていない。 誰が何を理解する必要があるのか? ひとつは、働く人が、 組織構造の中での自らの仕事を理解し、 何をなすべきかについて知ること。 二つ目は組織全 体の仕事を全員が理解し、 自らの仕事が全体の仕事にどのような影響を与え、 またどのような影響を受けるかについて知ること。 「組織は透明でなければならない。  誰もが組織の構造を知り、  理解できなければならない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (附章 マネジメントのパラダイムが変わった)

■組織の守るべき原則とは?■~唯一絶対の組織構造はない~

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おはようございます。 薄い雲がかかる寒空の下、 冷え込んだ川崎の朝です。 この雲は明日の雨天の予兆でしょうか。 今日は金曜日、忘年会の方も多いでしょうね。 僕も元同僚との忘年会、乗り過ごしに注意して 楽しんできます。 皆さんもお気を付け下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ マネジメントのパラダイムの前提についての誤り。 ▲組織運営上の前提  ②唯一絶対の組織構造はある。 ドラッカーは、 唯一絶対の組織構造はないとした。 しかし、組織には、守るべき いくつかの原則がある、 と続ける。 ◆組織は透明でなければならない。 ◆組織には最終的な意思決定者がいなければならない。 ◆権限には責任が伴わなければならない。 ◆誰にとっても上司は1人でなければならない。 ◆階層の数は少なくしなければならない。 「カトリックの司教区の構造は  オペラの一座とは異なる。   軍も病院とは異なる。   もちろん組織には、  守るべきいくつかの原則がある。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (附章 マネジメントのパラダイムが変わった)

■万能の組織構造はない■~危機にあっては、階層と服従が命綱~

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おはようございます。 快晴続きの川崎の朝です。 今日も冷え込みそうです。 元気にお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーはマネジメントの パラダイムの前提についての 誤りを指摘する。 ▲組織運営上の前提  ②唯一絶対の組織構造はある。 組織の形は分権型、職能型、チーム型等 様々あるが、それぞれに長所短所がある。 従って、あらゆる組織に万能の ”唯一絶対の組織構造”などはない。 そもそも組織構造とは、 働く人たちの生産性を 高めるための道具であるため、 状況やタイミング、仕事のやり方に応じて 組織構造はそれぞれに 適合したものでなければならない。 例えば、研究所における研究開発活動では、 個々の専門家がそれぞれの役割を果たすという 職能別組織がふさわしい。 しかし医薬品開発では、 様々な臨床事例などをオプションとしての 意思決定が必要となるため、 最初からチーム型組織がふさわしい。 この二つの組織構造を同じ研究所のなかで 併存させる必要がある。 「沈没しかけているときに  会議を開く船長はいない。  命令する。  船を救うために全員がその命令に従う。  意見も参画もない。  危機にあっては、階層と服従が命綱である。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (附章 マネジメントのパラダイムが変わった)

■マネジメントの第一の前提■~体系であり、機関である~

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おはようございます。 快晴、青空の下冷え込んだ川崎の朝です。 この冬最強の寒波が南下中、 東京地方にも午後には襲来。 忘年会の時節、十分な寒さ対策でお出かけ下さい。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーはマネジメントの パラダイムの前提は二組あるとした。 そして、それぞれについて指摘する。 ▲組織運営上の前提  ①マネジメントは企業のためのものである。 これは誤解である。 マネジメントの仕方は組織によって違う。 なぜなら組織によって戦略は異なる。 "使命が戦略を定め、戦略が組織を定める" 確かに、コンビニと自衛隊や 銀行のマネジメントは異なる。 しかし、その大きな違いは、 それぞれの分野特有の専門用語を 使用するということや、 具体的な適用方法が異なること位で、 課題や問題発生の状況は大差がない。 ドラッカーは、 マネジメントについて当然とすべき 第一の前提を次のとおり示す。 ▲マネジメントは、あらゆる種類の組織に 適用できる体系であり、 そのための機関である。 「われわれはここで医学が  産婦人科だけでないように、  マネジメントも  企業のマネジメントだけではないことを  確認しなければならない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (附章 マネジメントのパラダイムが変わった)

■マネジメントのパラダイム■~彼らにとっての現実~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝です。 東京は今日から一層冷え込みそうです。 暖かくしてお出かけください。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 今日から、 「附章 マネジメントのパラダイムが変わった」。 バラダイムとは ある分野における基準、規範となる 支配的な理論だが、 その前提は、分析も研究もされず、 疑問も抱かれず、明示されないことが多い。 マネジメントにおいても同様である。 ドラッカーはマネジメントのパラダイムの前提は 二組あるとする。 ▲組織運営上の前提  ①マネジメントは企業のためのものである。  ②唯一絶対の組織構造がある。  ③唯一絶対の人のマネジメントの仕方がある。 ▲事業経営上の前提  ①技術と市場とニーズはワンセットである。  ②マネジメントの範囲は法的に規定される。  ③マネジメントの対象は国内にかぎられる。  ④マネジメントの領域は組織の内部にある。 「社会科学では、前提や仮定がそのままパラダイム、  すなわち支配的な理論となる。  それらの前提は、学者や評論家あるいは教師や実務家が、  ほとんど無意識のうちに持っている。  それが彼らにとっての現実となる。  現実を規定する。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (附章 マネジメントのパラダイムが変わった)