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■限られた範囲の奉仕者■~組織自体の間違った行為~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝、 のどやかな青空が広がっています。 今日は一日好天、桜の開花もピークを迎えそうですね。 平成最後の花見、 お見逃しなく! 良い週末をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 マネジャーには、 組織は私たちの要求に 応えるために存在していることを 認識してもらわなければならない、 とした。 そしてさらに、 組織とは社会の個別具体的な、 限られた範囲の要求に応えるための 奉仕者なのだと続ける。 ここでの問題は、 組織が何に取り組むべきかではなく、 どうすれば組織自体の 間違った行為を防げるかにあるが、 最大の問題は、 個々の組織はその組織が 持っている能力よりも はるかに多くの仕事に 取り組む傾向があるというこだ、 とする。 「組織はみな、   組織そのものがばらばらになっています。   どの組織もみな、   一度に50の仕事をしようとしているため、   その実力がまったく発揮されていないのです。」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代”大きな組織におけるマネジメント”)

■組織が目的ではない■~この非常に複雑な社会~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝、 段々と朝の冷え込みは緩んできましたね。 日中は相当暖かくなりそうです。 雨の心配もなく、 夜桜見物には良さそうな気候になりそうです。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 私たちには、ひとつにまとまった 総合的な組織がまったくなく、 経営者しだいで達成される成果が 左右される、 とした。 そして、私たちのこの非常に複雑な社会は、 経営者、マネジャー、そして 役人頼みになっているのだ、 と続ける。 私たちがこうした人に、 いくつかのことを要求しているが、 第一に、マネジャーには、 組織が私たちの要求に 応えるために存在していることを 認識してもらわなければならない。 「組織そのものが目的ではないのです。  実際に、組織には何の目的もありません。  中に人のいない組織の姿など  想像できないでしょう。」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代”大きな組織におけるマネジメント”)

■それぞれの違いはその規模だけ■~経営者しだいで成果が左右される~

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おはようございます。 青空に、薄い霞がかかった川崎の朝です。 少し寒い朝が続きますが、 日中は暖かい一日になりそうです。 今日もよろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 わずか数百年前に 多元的な社会を作り上げたが、 当時は、さまざまな種類の組織はどこも、 同じことをしており、 その誰もが土地の所有者だったのだとした。 そして、実際にはみな、 コミュニティーの あらゆる要求に気を配りながら、 ひとつのまとまったコミュニティーを 運営しており、 それぞれの違いはその規模だけであった、 と続ける。 私たちには、ひとつにまとまった 総合的な組織がまったくなく、 どれもがばらばらで、 全体の一部になっており、 それぞれが目指すものは、 経済的要求の満足であったり、 医療面での要求の満足、 防衛であったりする。 「歴史上、私たちが経験してきた状況と  非常に異なった状況にあるのです。  ここでただひとつ言えるのは、  これらのあらゆる組織では、  経営者しだいで達成される成果が  左右されるということです。」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代”大きな組織におけるマネジメント”)

■新しい種類の組織■~きわめて多元的な社会~

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今朝も快晴の川崎、 少し冷え込みました。 今日はにわか雨の心配はなさそうですね。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 私たちに必要なエグゼクティブの数は、 今までに形成してきたどんな意思決定の 集団が必要とした数よりもはるかに多いため、 これが新しい仕事になる、 とした。 そして、この仕事が新しいのは、 YMCAのような組織が、 これまでに作ったことのない 新しい種類の組織だからだ、 と続ける。 これらの組織はそれぞれ、 人類の要求、欲求、満足といった わずかな領域だけを 関心の対象にしており、 現在の私たちのきわめて多元的な社会と、 どこか他の多元的な社会とを比較してみれば、 その両者の違いがわかるだろうとする。 「私たちは、わずか数百年前に  多元的な社会を作り上げました。  けれども当時は、さまざまな種類の組織はどこも、  同じことをしていました。  国王や公爵、男爵、伯爵そして  大修道院長から始まって独立農民まで、  その誰もが土地の所有者だったのです。」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代”大きな組織におけるマネジメント”)

■経営者の職責■~これが新しい仕事になる~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝、 今朝は少し冷え込みました。 昨日夜は土砂降り、 今日もにわか雨がありそうです。 お気を付け下さい。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 組織は人々の便法であり、 私たちひとりひとりの中では、 こうした組織の実力は、 経営者で決まるのだ、 とした。 経営者の数は少数派で、 50~100人にひとり にしか過ぎないが、 彼らの献身や実力によって 組織の基本的な色合い、方向、 そして目的が決まる、 と続ける。 こうした組織に関する私たちの研究が、 企業か政府機関のどちらかに焦点を定めていたため、 いまだに組織には共通の新しい仕事、 つまり経営者の職責が存在しているとは 考えられていない。 「私たちに必要なエグゼクティブの数は、  私たちが今までに形成してきた  どんな意思決定の集団が必要とした数よりも  はるかに多いため、  これが新しい仕事になるわけです。」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代”大きな組織におけるマネジメント”)

■組織はどれもみな虚構■~存在は、経営者で決まる~

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おはようございます。 青空がさわやかな川崎の朝です。 しかし、夜には雷雨の予報も、 お気を付け下さい。 新年度スタート、我が社も入社式、 いずれにせよ、健やかな成長を見守りたいです。 今週もよろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 私たちは社会というものの現実に 目を向けることを学ばなければならないとした。 そして、なぜなら、 こうした組織はどれもみな、 虚構だからだと続ける。 新聞には、ゼネラル・エレクトリック(GE)が 電気毛布を値上げするという記事が載るが、 実際のところ、それを決めたのは、 GEで働いている一部の人で、 GEの力だけでは何もできない。 YMCAも、ネブラスカ大学も、 国防省も、あるいはこの種の組織もまた、 自分の力だけでは何もできない。 「組織は人々の便法なのです。  私たちひとりひとりの中では、  こうした組織の実力はっきり言えば、  存在は、経営者で決まるのです。」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代”大きな組織におけるマネジメント”)

■”巨大怪物組織”である企業、政府■~官僚的になる必然~

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おはようございます。 雲が空を覆う川崎の朝、 靄が立ち込めてます。 天気予報は、一日快晴。 これから雲が取れて、 花見日和になりそうです。 良い休日をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ヒッピーが起こした 組織に対する反乱の矛先が、 大規模な官僚的マシンと 思ったことのない組織に 向いていたのは 偶然ではないとした。 そして、”巨大怪物組織” と考えられていたのは、 常に大きな企業か大きな政府であったが、 それが企業なのか政府なのかは、 それを考える人が民主党支持者か 共和党支持者かによって決まった、 とする。 私たちは常に、 あるひとつの組織だけに目を向け、 そのほかの社会は基本的に 組織と関わりがないものと信じていたが、 これはもう事実ではないとする。 「私たちは社会というものの現実に  目を向けることを学ばなければなりません。  つまり、YMCAでさえ大きな組織、  強力な組織と考えられ、  さらにはYMCAが必然的に官僚的な組織になる、  そんな社会のことです。  また、規則や規制そして経営者が  存在しなければならない、  そんな社会でもあります。」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代”大きな組織におけるマネジメント”)

■ヒッピーの哲学的無政府主義■~大規模な官僚的マシン~

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おはようございます。 どんよりと雲が空を覆う川崎の朝です。 これから下り坂、夜には一雨も。 花見は明日が良さそうですね。 良い休日をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、私たちの社会を 完全に理解しているのは、 ヒッピーかもしれない、 とした。 そして、哲学的無政府主義は 理論上では守りの立場にあり、 この主義にとって唯一の問題は、 その主義自体がまったく通用しないことだ、 と続ける。 ヒッピーの反応はどこまでも否定的で、 その行き着く先は、トラブル以外になく、 その哲学的無政府主義もまた、 通用するはずはない。 「それでも、彼らは少なくとも  現実を見ています。  最近の数年間に起こった組織に対する反乱の矛先が、  これまで誰ひとり大規模な官僚的マシンと  思ったことのない組織に向いていたのは  偶然ではありません。」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代”大きな組織におけるマネジメント”)

■組織は世の中一般の現象■~理解しているのはヒッピー~

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おはようございます。 曇り空が肌寒い川崎の朝です。 満開の桜も少し一休み、長持ちしそうですね。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 この話の要点を 次のとおり説明する。 私たちは社会的な欲求をすべて、 大きな組織の中で、 そして大きな組織を通して叶えよう としている現実を当たり前の習慣だとは 考えていない。 そして、この管理された組織は ビジネスだけではなく世間一般の現象であり、 私たちの社会を完全に理解しているのは、 ヒッピーだけかもしれない、 と続ける。 「少なくとも彼らは、  私たちの社会がさまざまな具体的な組織とは  違っていることを認識しています。  彼らは、自分たちがさまざまな組織によって  包囲されていることを認識して、  あらゆる組織に反対しているのです。」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代”大きな組織におけるマネジメント”)

■これこそが、組織の一番の目的■~社会、個人が孤高の存在である社会~

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おはようございます。 薄曇りの川崎の朝、 今朝は少し冷え込みました。 東京では桜が満開、しかし今日は花冷え、 夜桜には防寒が必要です。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、社会人になるためには、 博士号が必須とという、 異常なユートピアへと急激に 突き進んでいるとした。 そして、私たちは知識を 偏重しすぎているかもしれないが、 知識のある人に向いている仕事がある という事実は、組織がもたらした 成果なのだと続ける。 これこそが、組織の一番の目的であり、 知識を建設的な仕事に活用する組織の能力、 ということになり、 このことが高い評価や称賛に値すると 考えられるかもしれないが、 1914年当時の社会にも、 それなりの長所があった。 「つまりそれは、  カンザス州の大草原そのままの  どこまでも真っ平らな、社会、個人が孤高の存在である社会、  それが一九一四年という時代でした。  確かにワシントンの小さな丘には巨大な姿を見せているもの、  すなわち政府がありました。  けれども現実には、  この政府は極端に小規模でした。」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代”大きな組織におけるマネジメント”)

■異常なユートピアへ■~学校にいる期間が長すぎた~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝、 今朝は冷え込みをあまり感じませんでしたね。 日中も20度近くまで気温上昇、 六分咲きの桜を愛でながらのランチも良さそうですね。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 18歳のときにハンブルクにある輸出会社で 研修生として働き始めたが、 当時の上役が考えていたのは、 商業での職業経験を積むには 学校にいる期間が長すぎた、 ということであったとする。 そして、上役の息子は14歳で働きに出ており、 ドラッカーの18歳という年齢は、 商業の世界で仕事を始めるには、 遅過ぎる年齢だった、 と続ける。 しかし、ドラッカーは今、 高卒の若者はほとんど就職できない、 とする。 「私たちは今、急激に、  社会人一年生として入学を許されるためには  博士号を持っていなければならない、  そんな異常なユートピアへと  突き進んでいるのです。」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代”大きな組織におけるマネジメント”)

■教育の急激な大衆化■~生半可な知識はケガのもと~

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おはようございます。 曇り空の川崎の朝、 花曇りでしょうか。 雨はあまり心配なさそうです。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、私たちは至るところで、 大規模経営の組織が私たちの生活の 中心的な存在にまで成長している様子を 目にしているとした。 そして、教育の急激な大衆化も その成果のひとつだと続ける。 組織は、私たちが知識を仕事に活かすための 手段になっているが、 大きな組織が生まれる前、 知識は豊かな社会においてでさえ あまり手の届かない、 ある種のぜいたくであった。 そうした時代に知識人ができた仕事は、 聖職、法律、医療、教職等の 伝統的な職業だけであった。 「それ以外の人たちにとって、  生半可な知識はケガのもとだったのです。  知識はせいぜいお飾りでした。  知識の吸収を忘れて債券を売り始める時期  ---つまり実業につく時期---が早ければ早いほど、  裕福な生活が送れたわけです。」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代”大きな組織におけるマネジメント”)

■組織の発展がもたらした成果■~生活の中心的な存在~

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おはようございます。 雲の多い川崎の朝、 少し冷え込みました。 日中は暖かくなりそう、 桜の花も勢いづきそうですね。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 1914年になっても変わらず、 たいていの事業は家族規模の 非常に小さな共同事業として営まれ、 チャールズ・ディケンズの描いた、 ボスがいてその下に個人雇いの事務員がいる といった企業の姿は、 その時代の絵でもあった、 とする。 そして、この絵は研究や経営、政府、医療や教育、 そしてYMCAのようなボランティアの組織であっても、 同じように描けると続ける。 しかし今の政府の場合には、 当時のすべての政府をひとつにまとめて、 現代の政府が持っている建物のひとつに すっぽりとおさめられ、 さらにまだボーリング場とスケートリンクが 作れるほどの余裕がある。 ドラッカーは、私たちは至るところで、 大規模経営の組織が私たちの生活の 中心的な存在にまで成長している様子を 目にしているとする。 「今日は、こうしたことが良いのか悪いのかを  お話しするつもりはありません。  私たちが大いに誇りに感じているものは、  たいてい、この種の組織の発展が  もたらしてくれた成果であることは明らかです。」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代”大きな組織におけるマネジメント”)

■”小さな企業”ということば■~狭い世界の中にとどまってはいない~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝、 昨日の寒さを引きずるように、 今朝は少し冷え込みました。 今日は花見にも良さそうな日和、 良い休日をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 1911年アメリカの最高裁判所は、 当時の最大の企業、スタンダード・オイルを 34の企業に分割する命令を出したが、 1940年になるまでに、これらの分割子会社はすべて、 従業員数、資本金、売上高いずれも、 30年前の親会社の数字を上回った。 ただし、その中で大手の石油企業に 成長したのはわずかに三社にすぎず、 残りの大半はかなり小さく、 注目されるような存在でもなかった。 ドラッカーは、どの会社も、 ”巨大怪物企業”である親会社よりも 大きくなったことには驚かされたが、 重要なのは、組織の規模が拡大する という事実よりも、 大きな組織は狭い世界の中に とどまってはいないという事実だとする。 そして、私たちが使っている”小さな企業” ということばの意味を私たちの 曾祖父が聞けば、大きな衝撃を受けることだろう、 続ける。 「彼らは300から400という数の従業員は  管理できないほど多いと考えるでしょうから。  一九八〇年には誰ひとりとして、  こうした数の従業員を使いこなす術が  わからなかったに違いありません。」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代”大きな組織におけるマネジメント”)

■怪物やドラゴン、大ウミヘビ■~大きな組織のことがよくわかっていない~

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おはようございます。 薄曇りの川崎の朝、 雨の心配はなさそうですね。 土曜日、良い休日をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 まだ誰にも答えの出せない問題は、 この二〇世紀を将来の歴史家が 研究の対象にしようとする過去にできるほど、 人類は長い年月にわたって 生き延びられるのだろうか、 とした。 そして、第一次世界大戦の前の時代、 1913年から14年の時代を振り返る。 そうすると、大半の人たちにとっては 大きな組織のことがよくわかっていないという 社会の姿が思い出されるが、 大半の人たちはそうした組織とまったく接点がなく、 目にした経験もない。 「怪物やドラゴン、大ウミヘビといった類の  実在するのかどうかが怪しい生き物のうわさに  接するのと同じ感覚で、  そうした組織を意識していました。」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代”大きな組織におけるマネジメント”)

■組織の誕生■~狂気の時代を理解するため~

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おはようございます。 薄曇りの川崎の朝、 一日曇ったり、晴れたりの様ですね。 靖国神社で桜が開花、 いよいよ春モードスタートですね。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~1967年にYMCAの マネジャー向けに行なわれた ワークショップでの講演~ ドラッカーは、 まだ誰にも答えの出せない問題は、 この二〇世紀を将来の歴史家が 研究の対象にしようとする過去にできるほど、 人類は長い年月にわたって 生き延びられるのだろうか、 と問う。 それでも、もし歴史家が今から 100年後、200年後に 二〇世紀の研究をしたとしたら、 彼らが私たちのこの 狂気の時代を理解するために、 中核に据えるのは、 私たちが今ほとんど興味の 対象にしていないものになるだろう、 と続ける。 「彼らがこの二〇世紀の本質だと考えるのは、  大規模な組織の出現ではないでしょうか。  つまり、進化した社会における社会的な仕事を、  私たちが現実にひとつひとつ達成するために欠かせない  重要な仕組みとしての組織の誕生です。」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代”大きな組織におけるマネジメント”)

■テクノロジーの天国と地獄■~責任を全うしなければならない時代~

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おはようございます。 薄曇りの川崎の朝、 これから段々雨が降ってきそうですね。 今日は春分の日、一雨ごとに春が近づいているんですね。 良い休日をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、今、 私たちが直面している最大の仕事は、 新しい制度が 私たちの信じている価値観を反映し、 正しいと考えている目的につながり、 人類の自由、尊厳、目的に役立つ存在になっている、 ということを保証する作業なのだ、 とした。 そして、結局、現代のさまざまな制度は、 当時の人たちが初めて作り上げた制度と 基本的に違ってはいないのだ、 と続ける。 また、古代の教養人が、 私たちの中で、 テクノロジーの天国を予言する人と、 ”疎外”や”技術的進歩がもたらす失業” などといったテクノロジーの地獄を予言する人の 両者を見たとき、 そのどちらに向かっても苦笑いをする以外にない、 とドラッカーは思っているとする。 その教養人は 「これは私が踏み込んだ世界じゃないか」と ひとり言をつぶやく一方で、 私たちに向かっては次のように言うだろう。 「私たちのような時代、  そして今のあなた方のような時代、  つまり本物のテクノロジー革命の時代は、  大喜びできるような時代ではありません。  しかし、絶望の時代でもありません。  それは仕事をし、  そして責任を全うしなければならない時代なのです」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代)