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■質的な衝突の問題■~時至れりを実感した世代~

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おはようございます。 梅雨空の川崎の朝です。 自民党甘利さんと舛添都知事の会見があった。 政治家の責任はもちろんだが、 人としての責任、人格が欠けている。 政治の劣化が言われて久しいが、 こんな様子を見ていると、 だれも政治家を目指さなくなる、 政治家は卑しい仕事となってしまう。 国民国家にとって、最小限の政治は 機能として必要である。 政治家の問題は政治家に解決できない。 有権者が、選別しない限り変わらない。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ キルケゴールは 人間の置かれた状況を悲劇と見た。 これに対し、19世紀は 楽観に満ち溢れていた。 ドラッカーは、 西暦1000年以降のヨーロッパにおいて、 19世紀の人たちほど "時至れり"を実感した世代はなかった、 とする。 「キルケゴールにとって、   究極の問題は、   相矛盾する妥協の余地のない   質的な衝突の問題だった。   だが19世紀にとって、   それは量的な問題だった。」 ~『イノベーターの条件』 (付章 もう一人のキルケゴールー人間の実存はいかにして可能か)

■はるかに速い変化■~思考、知識、創意が必要~

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おはようございます。 曇り空の川崎の朝です。 冷え込んでいます。 ところにより、雨が雪に変わりそうです。 雨具は必携です。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬   ドラッカーは、 自然科学のいくつかの分野では、 応用しきれないほどの知識が得られているが、 政府や社会に関しては、 いまだに膨大な量の 思考、知識、創意が必要とされている、 と続ける。   「なぜなら、  自然は変わらなくとも、  人間環境としての社会、  コミュニティ、政府は、  われわれが理解するよりも  はるかに速く変化するからである。」 ~『イノベーターの条件』 (Part4 問われる知識と教育 1章 知識の政治学)

■一流ならざる人材■~成果を上げる人材は育ちにくい。~

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おはようございます。 今朝も曇り。 気が付けば、3月15日まで二日。 がんばろう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬   ドラッカーは、 新しい知識を生み出せる人たちの 供給が不足しているとした。 そして、今日では、 自然科学、医学、社会科学、 人文科学などあらゆる分野において、 一流ならざる人材まで 動員しなければならなくなった結果、 研究の成果が上がらなくなっている、 と続ける。   「優先順位をつけることは、  人間行動や政治に関わる科学、  すなわち経済学、政治学、心理学、  社会学において特に必要となる。  それらの分野で成果を上げる人材は、  自然科学の分野よりも少なく、  しかも育ちにくい。」 ~『イノベーターの条件』 (Part4 問われる知識と教育 1章 知識の政治学)

■研究は人が行う■~心を支配するための知識~

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おはようございます。 曇り空の川崎の朝。 こんな土曜には仕事に行こう。。。。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬   ドラッカーは、 行動科学の多くの部分を占める、 人の心を支配するための 知識の探求は進めるべきかと問う。 悪魔しか出てくるはずのない パンドラの箱かもしれない。 はたまた細菌兵器はどうなのか。 他のだれかがやっているから やるという弁解は通用するのか。 「優先順位の決定は容易ではない。   しかし知識の探求には限界がある。   使える資源に限りがある。   もっとも不足しているのは資金ではない。   そもそも研究を行うのは金ではない。   人である。   新しい知識を生み出せる人たちの供給が不足している。」 ~『イノベーターの条件』 (Part4 問われる知識と教育 1章 知識の政治学)

■知識探求の優先順位■~多様性、柔軟性、競争の確保~

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おはようございます。 今朝も曇り空の川崎の朝。 あの震災から5年、 様々な報道機関が改めて 被災者の現状を伝える。 避難先や仮設住宅での生活、 復興しない町、先の見えない原発。 そして、それ以上に心に残した 傷あとの問題は大きい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬   ドラッカーは、 知識そのものに関しても、 その適用方法と同様に 多様性、柔軟性、競争の確保が 必要であるとする。 そして、知識の探求において 優先順位を決め、 知識の方向づけと そのもたらすものについての 意思決定が必要であると続ける。 これは知識に関わりをもつ者 だけの問題ではない。 これまで、 知識とその探求において、 優先順位や限界、方向づけについて 考えなければならなくなるとは 誰も考えてこなかった。 「もはや知識も、  他のあらゆるものと同じように、  絶対的な善ではありえないことが  明らかである。  知識そのものは中立的であるとしても、  知識をもってなすことは  中立的ではありえない。」 ~『イノベーターの条件』 (Part4 問われる知識と教育 1章 知識の政治学)

■傑出した仕事をする者■~学校の成績は頼りにならない~

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おはようございます。 雲の多い川崎の朝です。 昨日は一日雨、 雪の心配もするほど冷えましたが、 今日はいくらか暖かくなりそうです。 5年前の津波映像の雪が 目に焼き付いている。 あの震災から5年が経つが、 被災地の傷は未だ癒えない。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬   ドラッカーは、 傑出した仕事をする者を 事前に知る方法はなく、 実際に仕事をさせなければ わからないとする。 そして、もっとも当てにならないものが 学校の成績であると続ける。 歴史の本には、チャーチル、ゲーテのように 学校の成績は悪かったが、 知的な偉業を成し遂げた 偉大な人たちが大勢いるが、 学校の成績は優秀だったが、 人生では何もできなかった人たちのことは 出てこない。 質の高い人材を大勢手にするには、 大勢の人間に最高の教育を与えることが 不可欠である。 「知的な能力も、  他の能力と同じように分布する。  それは確率的である。  したがって、より多くの人間に  知識を習得する機会を与えるならば、  それだけ多くの知的なリーダーを得る。」 ~『イノベーターの条件』 (Part4 問われる知識と教育 1章 知識の政治学)

■大勢の人たちに最高の教育を■~知識ある人間は大量に必要~

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おはようございます。 暖かな雨の川崎、 今日と明日はこの調子の様ですね。 一雨ごとに春は近づいてきます。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、一人ひとりの人間には、 能力や関心の違いがあるように、 大学にも質の違いがあるとする。 しかし、特定の大学を出ていない者に 一流たる道を閉ざすことは、 知識の本質と相容れず、 現代社会のニーズと相容れないと続ける。 いかなる大学で習得した知識であっても、 卒業の5年後には陳腐化する。 特定の大学に特権的な地位を与えることは、 知識の本質はもとより、 現代社会のニーズとも相容れない。 「要するに、誰に対してであれ、  成果を上げ、可能性を追求し、  上りつめていく道を制約することは許されない。  そのような贅沢など許されないほどに、  知識ある人間は大量に必要とされている。」 ~『イノベーターの条件』 (Part4 問われる知識と教育 1章 知識の政治学)

■さらに必要とされる者■~高度のマネジメント能力~

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おはようございます。 段々と空が明るくなってきた川崎の朝です。 昨日は一日雨模様で、 今朝はその湿気が靄となって残ってますが、 日中は回復気温も急上昇しそうです。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 もっとも必要とされているのは、 自らの専門分野の情報を 成果に結びつけることのできる者であり、 それを教えることのできる者であるとした。 そしてさらに必要とされる者が、 マネジメントであると続ける。 多様な教授陣を一つの組織に まとめて、 大学が多様な機能を果たせるように しなければならない。 教授陣の一人ひとりが、 それぞれの目的を達成し、 自らの仕事に満足できるようにし、 学生のニーズや希望を 満たさなければならない。 「これらのことのためには、  高度のマネジメント能力が必要である。  まさに今日の大学の抱える  マネジメント上の問題ほど、  挑戦に満ち、かつ緊急に  解決を迫られているものはない。」 ~『イノベーターの条件』 (Part4 問われる知識と教育 1章 知識の政治学)

■大学が必要とする人間■~知識をないがしろにするもの~

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おはようございます。 雲の多い川崎の朝です。 雨模様の一日、 雨具の携帯をお忘れなく。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 大学は同じ種類の人間ではなく、 多様な人間が必要だとする。 そして、今日のように博士号を重視し、 狭い専門分野の研究だけを重視することは、 知識をないがしろにするものであると続ける。 そのような人間も必要だが、 それぞれの分野に少しいればよい。 「もっとも必要とされているのは、  自らの専門分野の情報を  成果に結びつけることのできる者であり、  それを教えることのできる者である。」 ~『イノベーターの条件』 (Part4 問われる知識と教育 1章 知識の政治学)

■研究がもたらすもの■~情報にすぎないことを知る~

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おはようございます。 仄明るい川崎の朝です。 昨日は、銀座でアンテナショップでの お酒祭りのお手伝い。 500人を超えるお客さんが 土佐酒を楽しんでいました。 でもやっぱり自分で楽しむほうがいいですね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、専門知識とともに、 自らの知識を成果に結びつけることを 知らなければならないとした。 そして、それを、具体的に どのように行うかは 明らかでないと続ける。 同時に、研究がもたらすものは、 知識そのものではなく、 情報にすぎないことを知る必要がある。 「情報を成果に結びつけることを  知らなければならない。  情報は成果に結びついたとき、  初めて知識となる。」 ~『イノベーターの条件』 (Part4 問われる知識と教育 1章 知識の政治学)

■自らの知識を成果に結びつける■~単純なものなど、ありえない。~

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おはようございます。 肌寒い川崎の朝です。 今日は銀座高知県アンテナショップまるごと高知で、 「ぶらり銀座 春の酒まつり」のお手伝い。 土佐酒飲めますよ。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、道具を使うには 道具を知らなければならないとする 教師側の言い分に、疑問を呈した。 そもそも道具の使い方を学ぶ 唯一の方法は、 何らかの成果をもたらす 意味のある仕事に それを使うことではないか。 際立って優れた専門家も 必要である。 大学院生を相手に 専門分野を教える学者が 間違ったことをしているわけではない。 したがって前者においては、 専門家の仕事に敬意をもつべきことを 知らなければならない。 後者においては、 一つの専門分野だけでは 何も実現できないことを 知らなければならない。 他の専門知識とともに、 自らの知識を成果に結びつけることを 知らなければならない。 「知識の体系はいっそう複雑化し、  多様な問題をもたらす。  単純なものなど、もはやありえない。  学際的な応用分野とともに、  狭い範囲の専門分野が必要である。」 ~『イノベーターの条件』 (Part4 問われる知識と教育 1章 知識の政治学)

■意味ある成果を中心に学ぶこと■~応用分野のニーズ~

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おはようございます。 今朝も快晴の川崎です。 今日明日は晴れて、暖かなようです。 今日は一日、コート無しでも大丈夫みたいですよ。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 コンサルティングを 引き受けるということは、 専門分野を超え、 チームの一員として、 クライアントの成果に 関心をもつということである、 とする。 大学が知識の適用に力を入れ、 社会に成果をもたらすことを 期待されるにつれ、 これまでのような 専門分野の論理ではなく、 応用分野のニーズを中心として、 学部の再編成を行うことが求められる。 実はこれこそ、 怒れる学生たちが 要求していることである。 バークリー、ベルリン、東京で 耳にする学生の要求は、 意味ある成果を中心に学ぶことである。 学生は教授たちが、都市問題、 経済発展、環境問題のために 知識を生かしているのを目にしている。 「学生は、なぜわれわれは、  われわれや社会のニーズに関係なく、  役にも立たない授業に  うんざりさせられなければならないのかと問う。  教師の側にも言い分はある。  道具を使うには道具を  知らなければならない。  もっともらしい。  だが、本当に意味のある答えか。」 ~『イノベーターの条件』 (Part4 問われる知識と教育 1章 知識の政治学)

■知識の社会的意味■~自らの専門分野で貢献する。~

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おはようございます。 今朝も快晴の川崎。 寒い朝ですが、 日中は4月並の暖かさになりそうです。 花粉が勢いよく舞うんでしょうね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 これまで知識とされていたものは、 単なる情報にすぎないとした。   今日、大学は 研究に力を入れるべきであるとの議論がある。 しかも、研究は教育や学生の ニーズと両立しないとされる。 これは誤解である。 問題は、社会への貢献が 重要になったことから生じた。 優秀な教師ほど、 学際研究に引っぱり出される。 政府機関、学校、企業、病院、 軍からコンサルティングを頼まれる。 学内でも、他の学部や学科から お呼びがかかる。 彼らは、自らの専門分野で貢献する。 だがその最大の関心事とすべきものは、 依頼主にとっての成果である。 「知識が現代社会の  中心的な資源となったために、  大学に第三の機能が加わった。  教育と研究に加えて、社会への貢献、  すなわち知識を行動に移し、  成果をもたらすという機能である。」 ~『イノベーターの条件』 (Part4 問われる知識と教育 1章 知識の政治学)

■成果をもたらすための手段■~仕事に使われて意味をもつ。~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝です。 痴呆症鉄道事故事件で、 最高裁は無罪判決を出した。 介護家族や別居家族の 責任は問わないとの判決。 当然のことと思う。 個人の問題ではなく、 社会の課題と とらえなければならないいんでしょう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、19世紀までは、 知識と行為は無関係のものであったとした。 ところが今日では、 知識とその探求は、 専門分野別ではなく 応用分野別に組織されるようになった。 学際研究が急速に進展し、 研究組織も、アフリカ問題、 ソ連問題、都市問題など 応用分野別となった。 それらの組織には、経済学、 精神病理学、農学、美術史に至る 多様な専門分野から人が集めら、 学際研究が大学に活力を与え、 その方向を決めている。 これは、知識が自らを 最終目的とするものから、 何らかの成果をもたらすための 手段に移行したことの 必然の結果である。 これまで知識とされていたものは、 単なる情報にすぎないことになった。 「今や、かつて技術とされていたものこそが知識である。  現代社会の動力源としての知識は、  適用され仕事に使われて初めて意味をもつ。  仕事は、専門分野によって  定義することはできない。  目的は、常に学際的たらざるをえない。」 ~『イノベーターの条件』 (Part4 問われる知識と教育 1章 知識の政治学)

■市場志向ではなく製品志向■~知識と行為は無関係だった。~

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おはようございます。 青空の広がる川崎の朝。 冷え込みました。 北日本では記録的な寒波とのことです。 お気を付け下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 これからの学問は、 学部、学科、科目のいずれもが陳腐化し、 理解と学習の障害になると考えるべきである、 とした。 したがって有機化学と無機化学の区別が なくなりつつあることに驚いてはならない、 と続ける。 19世紀までは、知識と行為は無関係であり、 知識は精神のためのもので、 行為は、知識ではなく 経験と技能を基盤としていた。 そして技術は、科学と切り離され、 徒弟によって習得されていた。 「知識の探求とその成果は、  応用から切り離されていた。  研究対象ごとに  知識の論理に従って組織されていた。  学部、学科、科目、さらには学位、高等教育の全体系が、  専門別に組織されていた。  市場志向ではなく製品志向だった。」 ~『イノベーターの条件』 (Part4 問われる知識と教育 1章 知識の政治学)

■知識の性格変化■~デカルト的世界観からの移行~

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おはようございます。 明るい空の川崎の朝です。 今日で2月は終わり、 明日からは早3月。 桜の季節も間もなくです。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、100年前にある学問は、 動物学と植物学だけだったとする。 そして今日、有機化学と無機化学の 区別がなくなり、 生物学と心理学、経済学と行政学、 社会学と行動科学、論理学と数学、 統計学と言語学の境界も無意味になったと続ける。 これからは、学部、学科、科目の いずれもが陳腐化し、 理解と学習の障害になると考えるべきである。 今日、部分や要素に重きを置く デカルト的世界観から、 総体とパターンに重きを置く 形態的世界観への急激な移行が、 あらゆる種類の境界に疑問を投げかけている。 「知識の世界は流動してやまない。  今日の学部、学科、科目も、  間もなく意味を失う。  もともと、それらのうち  長い歴史をもつものはほとんどない。  100年前には、  生化学も遺伝子学もなく生物学さえなかった。  動物学と植物学があるだけだった。」 ~『イノベーターの条件』 (Part4 問われる知識と教育 1章 知識の政治学)

■政治勢力の再編は避けられない■~人気のある知的ゲーム~

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おはようございます。 真っ青な空が広がる 快晴の川崎の朝です。 芽吹きの季節もすぐそこ。 梅は咲き始めてますかね。 見に行ってみよう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 政治の再編について 論じることは、 むかしから人気のある 知的なゲームだったとする。 そして、アメリカ合衆国の誕生以来、 あらゆる種類の政治勢力や、 あらゆる種類の多数派が、 初めは不安定で混乱した存在として 登場してきたと続ける。 「しかしそれらの政治勢力は、   ひとたび確立されるや   驚くほどの生命力を示した。   おそらくそれは、それらのものが   あまりに脱イデオロギー的であって、   恥じるところなく利害中心だったからであろう。」 ~『イノベーターの条件』 (Part3 模索する政治 6章 高齢者が政治を動かす) Amazonプライム・ビデオ

■政治的な綱領と経済的な計画■~歴史上類のなかったもの~

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おはようございます。 久しぶりの快晴の朝、 冬型の天気、冷え込みました。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 この新しい多数派は、 政治的な綱領と経済的な計画を あわせもつことができるとする。 そして、この新しい政治勢力は、 リベラルとも保守主義とも異なり、 歴史上類のなかったものとなる、 と続ける。 今日、この新しい多数派は、 政治的なりリーダーシップを必要としている。 しかし場合によっては、 単に官僚を攻撃するだけの 扇動家によって結集されることに なるのかもしれない。 「これは保守派ではない。  事実、それは、医療、住宅、性差別について  急進的な傾向をもつ。  だが彼らの問題や意識や感覚は、  リベラルのそれとも保守主義のそれとも異なる。  完全に異なる。」 ~『イノベーターの条件』 (Part3 模索する政治 6章 高齢者が政治を動かす) Amazonプライム・ビデオ

■政治集団が必要とするもの■~官僚主義という敵~

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おはようございます。 時計が今日になって 帰宅の駅を出ると雪が降っていた。 冷え込んでいます、足元にお気を付け下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 現在働いている成人のほとんどが、 いつの日か、自分達もこの集団の 一員になることを知っている、 とする。 この利害集団にとってよいことが、 今日の彼らにとって ただちによいことには ならないかもしれないが、 長期的には彼らの利益に 反するものではない。 しかも、年金に受給年齢に近づいた、 膨大な数の従業員にとっては、 長期的といってもあと数年にすぎない。 この新しい多数派は、経済的な成果、 効率を基準とする平等、貨幣価値の安定について 共通の利害をもつ。 しかもそれは、あらゆる永続的な政治集団が 必要とするものをもっている。 その必要なものとは。。。 「すなわち共通の敵である。  官僚主義という敵であり、  自ら拠出せずして  扶養を期待する人たちへの  移転支出という敵である。」 ~『イノベーターの条件』 (Part3 模索する政治 6章 高齢者が政治を動かす) Amazonプライム・ビデオ

■退職者にとっての最大の脅威■~スタグフレーション~

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おはようございます。 曇り空の川崎の朝です。 2月も下旬、朝の冷え込みも 穏やかになった様な気がします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 高齢化社会の到来は、 二つの面からインフレを招く、 とした。 その第二は、貯蓄が退職者の消費に 転化し続けるときであるとする。 実質的な資本形成を行わないかぎり、 スタグフレーションを引き起こす。 投資の不足によって経済が停滞する一方、 消費需要の増大によって物価が上昇する。   「インフレは、年金に頼る退職者にとって  最大の脅威である。  50歳を過ぎた従業員にとっても、  将来の年金の購買力が低下することは  重大な脅威である。  この二つの世代を合わせると、  現在すでに成人人口のほぽ半分に達し、  やがて確実に過半を占める。」 ~『イノベーターの条件』 (Part3 模索する政治 6章 高齢者が政治を動かす) Amazonプライム・ビデオ