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■意見の対立を促す。■~全会一致では決定しない。~

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意思決定の6つのポイント、2点目 ◆意見の対立を促す。 ドラッカーは、まず、問題を明確にすることが大事とした。 次に意思決定には意見の対立が必須条件であり、 対立意見のないときには決定を行ってはいけないとする。 その理由をドラッカーは、次のとおり説明する。  △様々な意見を戦わせることによって、不完全であったり、  間違ったりしている意見を浮き出させることができる。  そのことによって、そのような意見にだまされることを防げる。  △様々な意見を出させることにより、様々なオプション案を  発見できることとなる。  選択した意見案を実際に実行した段階で、それが間違いや  不完全であることが明らかになった場合なすすべなく、途方に暮れる。  その際に、次善策として実行できる。  △自分自身や他の人の想像力を引き出せる。  様々な対立意見の中から、自分の発想や、方向性と異なることを知ることにより、  刺激を受け、新しいアイデアを出すことも可能となる。 「マネジメントの行う意思決定は、  全会一致によってなされるようなものではない。  対立する見解が衝突し、異なる見解が対話し、  いくつかの判断のなかから選択が行われて初めて行うことができる。  したがって、意思決定における第一の原則は、  意見の対立を見ないときには決定を行わないことである。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第6章 マネジメントの技能  27 意思決定)