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■何によって知られたいか■~シュンペーターの教訓~

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おはようございます。 まだ空の多い川崎の朝。 日中は秋晴れになりそうです。 今日はフリーの休日。 歯科の予約をしていたがリスケして、 阿佐谷ジャズストリート2014に浸ってこよう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、「私の人生を変えた七つの経験」として、 自分自身の経験について語る。 ●何によって知られたいか 次の教訓は、父親と共にシュンペーターを訪問した際のこと。 ”イノベーション”の生みの親であるシュンペーターは、 ドラッカーの父が大学で経済学を教えていたころの学生であった。。 すでに経済学で名をなしていたシュンペーターが 末期の病気で入院していた時に、 ドラッカーが父親と共に、見舞いに行ったときのやり取りが このテーマである。 父親が笑顔でシュンペーターに、 「自分が何によって知られたいか、今でも考えることはあるかね」と聞いた。 シュンペーターも笑った。 それは、シュンペーターが若いころ 「ヨーロッパーの美人を愛人にし、ヨーロッパーの馬術家として、 そしておそらくは、世界一の経済学者として知られたい」 と言ったことで有名だったからである。 そしてシュンペーターは答えた。 ・一人でも多く優秀な学生を一流の経済学者に育てた教師として 知られたい。 ・本や理論で名を残すだけでは満足できない歳になった。 人を変えることができなかったら、何にも変えたことにはならない。 ドラッカーは、この会話から三つのことを学んだとする。 「一つは、人は、何によって人に知られたいかを  自問しなければならないということである。  二つめは、その問いに対する答えは、  歳をとるにつれて変わっていかなければならないということである。  成長に伴って、変わっていかなければならないのである。  三つめは、本当に知られるに値することは、  人を素晴らしい人に変えることであるということである。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part3 自らをマネジメントする  1章 私の人生を変えた七つの経験)

■継続学習の要■~イエズス会とカルヴァン派の教訓~

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おはようございます。 曇り空の川崎の朝。 昨日は寒い雨の一日でした。 今日もすっきりしないようですね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、「私の人生を変えた七つの経験」として、 自分自身の経験について語る。 ●書きとめておく 次の教訓は、1937年にアメリカに移住し何年か経ったころの、 勉強のテーマとして取り上げた 15世紀から18世紀にかけてのヨーロッパの事例。 当時ヨーロッパでは、カトリック社会におけるイエズス会と、 プロテスタント社会におけるカルヴァン派 この二つの社会的機関が力を持っていた。 そして、この二つは別々に創設されていたが、 同じ方法によって成長していたことを知った。 その方法とは、何か重要な決定をする際に、 期待する結果を書きとめておき、 一定期間経過後、実際の結果とその期待を 見比べなければならないという決まりがあることだった。 彼らは、このことにより、以下のことを知ることができた。  ・自分は何がよく行えるか、何が強みか  ・何を学ばなければならないか  ・どのような癖を直さなければならないか  ・どのような能力が欠けているか  ・何がよくできないか ドラッカーは、この方法を50年以上続けることにより、 継続学習の要である以下のことを知ることができたとする。 「自らの強みが何か」 「それらの強みをいかにしてさらに強化するか」 「自分には何かできないか」を知るこができる。 「この方法は、『強みは何か』という、  人が自らについて知ることのできる  もっとも重要なことを明らかにしてくれる。  『何について改善する必要があるか』  『いかなる改善が必要か』  も明らかにしてくれる。  さらには、『自分かできないこと、  したがって行おうとしてはならないこと』も  教えてくれる。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part3 自らをマネジメントする  1章 私の人生を変えた七つの経験)

■新しい仕事が要求するもの■~シニアパートナーの教訓~

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おはようございます。 薄明の川崎の朝。 今日も一日愚図つく天気の模様。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、「私の人生を変えた七つの経験」として、 自分自身の経験について語る。 ●新しい仕事が要求するものを考える 次の教訓は、勤務した投資銀行の シニアパートナーから学んだこと。 入社後三か月の頃、一人のシニアパートナーから 次のとおり言われた。 「君が入社してきたときはあまり評価していなかったし、 今もそれは変わらない。 しかし君は、思っていたよりも、 はるかに駄目だ。あきれるほどだ」。 さらに、私がやっているのは 証券アナリストの仕事で、 今の仕事で成果をあげることが できていないと言われた。 その人の言うことは正しかった。 そこで、私は、仕事の内容も仕方も、 すっかり変えて、新しい仕事を始めるたびに、 「新しい仕事で成果をあげるには何をしなければならないか」 を自問している。   あらゆる組織において、人材の最大の浪費は 昇進人事の失敗であり、原因は、昇進した者が、 新しい任務に就いても、前の任務で成功していたこと、 昇進をもたらしてくれたことをやり続けること。 その結果、役に立たない仕事しかできなくなる。 彼ら自身が無能になったからではなく、 間違った仕事の仕方をしているのだ。 「新しい任務で成功するうえで必要なことは、  卓越した知識や卓越した才能ではない。  それは、新しい任務が要求するもの、  新しい挑戦、仕事、課題において  重要なことに集中することである。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part3 自らをマネジメントする  1章 私の人生を変えた七つの経験)