■浪費的コストとは?■~真のコストセンター~
おはようございます。 雲の多い川崎の朝ですが、日中は秋晴れ、 気持ちのいい1日になりそうですよ。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ コストポイントは、四つに分類される。 そして、それぞれに異なったコスト管理が必要となる。 ●浪費的コスト いかなる成果も生むことのない活動のためのコスト。 機械の故障で、待ち状態の従業員、積荷を降ろした後の カラの輸送トラック、数人の乗客で飛行するジャンボジェット機 などの無為のコストが属する。 無為のコストは発見の難しい浪費的コストである。 このコストを生み出す活動について問うべきことは、 ”何もせず、いかなる成果もあげずに、時間や資金や人間を使っているのはどこか?” であり、そのような活動にたいする対策は1つ、やめることである。 しかし、浪費的コストの活動やめることは難しい。 事業全体の再設計や慣行、設備、経営方針の根本的な変革が必要になることも多いからだ。 例えば、 機械の故障による設備の遊休時間をなくすには、設備管理、在庫管理等について 新しい手法の導入が必要になる。 数人の乗客で飛行するジャンボジェット機の空席を埋めるには、 路線や運賃の変更や新規顧客開拓のための販売促進が必要になる。 しかし、ドラッカーは、浪費的コストこそ真のコストセンターであるにも拘らず、 多くの企業ではこのコストに手をつけていないとする。 「浪費的コストは巨額である。 つまるところ人間はあまり効率的ではない。 だが、浪費的コストの発見には特別の努力が必要である。 」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(5章 コストセンターとコスト構造)