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■増分分析を行う■~明日の予測と予防のための手段果~

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おはようございます。 昨晩から涼しい川崎の朝です。 あしたから8月ラストの一週間、暑さを乗り切りましょう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ あらゆる製品には、ライフサイクルがある。 ●幼児期(導入期) →大量の資源を必要とするが、見返りがまったくない。 ●青年期(成長期) →投入したものの数倍の見返りを受ける。 ●成熟期 →今日の主力製品となり、資源の追加投入に対する見返りが急速に減少し始める。 やがて成長のためのコストが、得られる利益の増分と同額あるいは超過になり、昨日の主力製品となる。 そこで増分分析という考えが有効になる。 成果の増加する分量とその増加に要する追加コストを比較しようとする考え方だ。 この中で、成果の増加が、急激に減り始める時点があり、 そこまで達すると投入の増分は生産的ではなくなり、 見返りは急速に減少する。 この段階に達したら追加コストの投入を増やしてはならない。 ドラッカーは、ライフサイクルの成熟期こそがその段階で、最適点であるとする。 「アスピリンのように、急激な変化とイノベーションにさらされている産業にあって、  ほとんど変化がなく、陳腐化もせず、飽きられもしない製品がある。  しかし永久に続く製品はない。ライフサイクルの型はすべての製品が同じである。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第4章 製品とライフサイクル)     

■製品の性格の変化をとらえる■~予期したものと違う結果~

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おはようございます。 雲が多く、湿気溢れる川崎の朝です。 あっというまに8月も余すところ1週間、確かに朝晩ふっと秋めいた空気を感じることもある。 しかし、ゲリラ豪雨、熱中症にはまだまだ油断できません。 秋と言えば、消費税の導入判断がなされる。 安倍首相は「間違いない、正しい判断をする。」と話していた。 そこの信頼感がどうだろう、、、 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 製品の分類の次にドラッカーは、 衰退に向かっての変化を把握しなければならないとする。 衰退に向かう変化とは? ひとつは製品類型の変化、つまり 「明日の主力製品」が「今日の主力製品」に「昨日の主力製品」への変化、 もしくは 「開発製品」から「独善的製品」への変化である。 これらの変化をとらえるためには二つの原則がある。 第一の原則は、あらかじめ期待していたものとは異なる結果しか出ない場合は、 製品の類型が変化している可能性を疑う必要がある。 二つ目の原則は、今ライフサイクルのどの段階にあるかについてである。 あらゆる製品、市場、最終用途、流通チャネルが持つ、 「導入期」→「成長期」→「成熟期」→「衰退期」 のどの段階にいるかを判断することにより、製品の余命が明らかになるのだ。 そのためにはこの製品が伸びるためにの追加コストを分析することである。 第一の原則については、期待と業績の比較が重要であり、 ドラッカーは、そのためには、新製品に対する期待を 常に事前に書き留めておくことが必要であるとする。 「人間の記憶には驚くほどの融通性がある。  今日やっと営業費を賄っているにすぎない製品が、  三年前には産業に革命をもたらすと  期待されていたことを記憶している者は少ない。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第4章 製品とライフサイクル)     

■シンデレラ製品とは?■~機会が生かされない製品~

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おはようございます。 雲が多く、湿気溢れる川崎の朝です。 福島第一原発の汚染水漏れで、新たに300トンの水漏れが発見された。 これも高濃度の放射線レベルだ。 ニュースで取り上げられ始めると、連続するが、そうでなければ表に出てこない。 東電は、嘘をついている、事実を隠しているとの思いを誰もが持つだろう。 都合の悪いことは知られたくないのは心情だろうが、 知られないうちに内輪で何とかできる問題ではない。 国民の命、国の将来に関わる問題、 国の全面的な統括管理が必要でしょう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 製品の11分類 最後11【シンデレラ製品あるいは睡眠製品】 これはどういった製品か? 業績はあがっているが、それに見合った評価がされず、 十分な資源が与えられていないで製品を指す。 また、この製品は十分な支援があれば成功する可能性を持つ。 なぜ、十分な支援が与えられないのか? ドラッカーは二つの原因があるとする。 一つは、利益を利幅でのみ見て、回転率、つまり販売数量を考慮しないこと。 利幅は小さくとも販売量が多ければ利益は十分得られるが、 利幅の小さな製品はそう見られないということ。 二つ目は、今日の主力製品を育て上げたマネジメントが、 その市場をこのシンデレラ製品に食われてしまうことを恐れ 支援を行わないと考えること。 この二つ目の原因は重要で、この内部的な齟齬により、 結果的に競業企業にこのシンデレラを発見され、 持って行かれることとなるのだ。 「シンデレラ製品は、 今日の主力製品の市場を荒らし、 その衰退を早める製品であることがある。 マネジメントといえども人間であって、 無視することによって不快な脅威が消えてくれることを望む。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第4章 製品とライフサイクル)     

■現実を直視できなくなる製品■~明日は決して来ない。~

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おはようございます。 雲の多い、湿気の多い川崎の朝です。 福島第一原発の汚染水漏れで経緯が明らかになればなるほど、 管理体制の不備、抜け漏れが明らかになる。 そもそも日本の原発には、発電により生みだされる放射性廃棄物の処理施設がない。 福島では、地下水が原発施設に流入し、その水がそのまま放射能汚染され、 増え続けている。 巨大なる"トイレのないマンション”である。 仮に完璧と思われる対策を施しても、困難を極める事態にもかかわらず、泥縄状態。 東電が既に管理責任者としてこの事態を乗り越えることはできないことは自明だ。 国民の命、海の安全を守るために、国の責任で早急な対応が求められる。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 製品の11分類 その10【独善的製品】 これはどういった製品か? ドラッカーは、特殊製品よりもさらに危険であり、どこにも見られ、 排除のきわめて難しい製品だとする。 これは、まだ成功に至らないが、成功を信じているため、 多額の投資をしてきている製品を指す。 マネジメントは、成功はきっと来ると信じているため、 現実を直視できなくなり、さらに資源を注ぎ込むことになる。 資源を役人すれば見通しがよくなるという考えは大きな幻想であり、 そもそも顧客が見向きもしない製品である。 ドラッカーは、「一度で成功しなければ、一度だけやり直せ。 そして次は、ほかのことをせよ」と、撤退の選択判断が必要とする。 「明日には成功すると信じている。  しかし、その明日は決して来ない。  そして、期待に応えてくれなければくれないほど、  さらに資源を注ぎ込むことになる。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第4章 製品とライフサイクル)     

■無意味な差別化を行っている製品■~高級品であるという錯覚~

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おはようございます。 曇り空の川崎の朝です。 週の後半突入です。 暑い中ですが、頑張りましょう! ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 製品の11分類 NO9【非生産的特殊製品】 これはどういった製品か? 市場において経済的な機能を果たしていない製品、 つまり企業が意味ある差別化として求めていることを、 顧客は無意味と判断し、購入しようとしない製品を指す。 企業は、高度な技術や複雑な工程を必要とし、 その結果としてコストも時間も多く費やすということだけを理由として、 高級品としての位置づけをする。 自らの懸命の努力で、顧客に意味ある差別化をもたらすと錯覚するのだ。 しかし、ここでも問題は顧客がどう見るかである。 技術も工程も、その結果のコストも時間も顧客自身の価値と無関係であれば それは無効であり、無駄でしかない。 「非生産的特殊製品は利益流失の原因となる。  しかも不相応に資源を使っている。  なぜならば、常に改善とモデル変更を行わざるをえないからである。  新製品のふりをしなければ市場にとどまれないからである。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第4章 製品とライフサイクル)     

■仮の特殊製品とは?■~特殊製品である必要がない製品~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝です。 今日も猛暑になりそうですね。 福島第一原発の貯水タンクのつなぎ目から漏れ出たとみられる 汚染水の水たまりで100ミリシーベルトが計測された。 大人の年間許容量は1ミリシーベルトと言われるから相当量だ。 職員が見回り中に発見したとのことだが、 修復はおろか現状の把握すらできていない状況だ。 「福島第1原発:毎時100ミリシーベルトの水たまり」 http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20130820k0000m040057000c.html ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 製品の11分類 その8【仮の特殊製品】 これは「特殊製品である必要のない特殊製品」である。 特殊製品とは、市場は小さいが、特別な目的を満たす特別な製品を指す。 当然、業績は不十分である。 本来は、こういった特殊製品ではなく、 主力製品としてのポテンシャルがあるにも関わらず 特殊製品としてしか見ていない製品である。 どういった製品か? 顧客や市場の一つのニーズに応えることのできる 複数の製品の内の一つの製品。 または、新たに開発された技術が、 それまで別々の特別な目的を満たしていた技術に、 そのまま取って代る製品。 特殊性と考えたことが、実は標準化できる内容であれば、 単一製品として量産可能となり、業績は上がり、主力製品となるのだ。 しかし、この仮の特殊製品は、業績が不十分であるというだけではなく、 売上げや利益や成長のための本当の機会がなければならない。 「これは正確にいうならば、  妙な名だが「特殊製品である必要のない特殊製品」である。  すなわち主力製品として成功するかもしれないにもかかわらず、  特殊製品として扱っている製品である。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第4章 製品とライフサイクル)     

■手直し用製品は間違いの製品■~無情に却下する~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝です。 猛暑になりそうですね。 横浜で桜が開花したが、理由は不明で、”狂い咲き”とのこと。 湘南ではシラスの漁獲が減っている。 寒さ、暑さその間の温暖期という日本の普通の季節感の変化。 長く培った生活感、自然感を変えなければならないんでしょうか。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 製品の11分類 NO7【手直し用製品】 この類型に該当する要件として次がある。  ◇売上が高い  ◇成長機会が大きい  ◇リーダーシップが可能  ◇見返りが大きい  ◇欠陥が明確  ◇手直しが容易 そして  ◇現実にその機会が奪われている 例えば、業績を伸ばしている自転車販売チェーン「サイクルベースあさひ」は、 『サンキュー点検』と呼ばれる低価の自転車メンテナンスを アフターサービスとして導入し成功した。 低迷する自転車チェーンにかけていたものは、サービスを付加するという発想、 製品マネジメントそのものなのだ。 そもそも、この例でみると自転車は修理が必要な製品であり、 アフターサービスを前提にすべき製品である。 それを考慮しないこと自体ドラッカーは”間違いの製品”とする。 製品以外にも、ターゲットである顧客や販売チャネルが間違っている場合もある。 しかし、手直しは一度限りで、二度目の手直しを行ってはならない。 そもそも、その製品は、手直し不能な製品である。 二度目の手直しをしたいとの思いは、 無駄な執着や思い入れでしかないのだ。、 「いかなる状況のもとであろうと、  手直しは一度限りとしなければならない。  最初の手直しがうまくいかなかったとき、  「どこが悪いか今度はわかった」と訴えてきても  無情に却下しなければならない。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第4章 製品とライフサイクル)